サッカー・インテリジェンス #056


『個人的な見解』

近頃、サウジアラビアが、サッカーへの投資を
拡大させている事は、サッカー界でも頻繁に話題に挙がる。

欧州のトップリーグ、トップチームで活躍してきた
名選手達もまた、数多くサウジアラビアのクラブに
移籍している事は、紛れもない事実でもある。

そしてそれによって、欧州の一部からは不満が漏れている事も。
(もの凄い額のカネを出す。)

サウジアラビアのリーグに関して、名将 アンチェロッティは、
もしかしたら、成功するかもしれないと言っていたが、
僕には、まだよくわからない。

サウジアラビアは民主主義ではなく、
王族が統治している国であるという点。

さらに、同じように途方もないカネを提示されておきながら、
それを蹴って、米国に移籍していったメッシ。

僕は、同じく発展するのであれば、
日本や、米国の方が可能性はあると感じている。

外交面から観れば、サウジアラビアは、
イランと軍事衝突寸前までいったが、結局手打ちになった。

現地では、米軍が駐留しているが、
その実態は、米国との仲は冷めた関係性であり、
バイデン大統領が、関係修復に向けて動いてはいるが、
内情は、かなり怪しいと言えるだろう。

ロシア、中国とも、より近くなっている、という点も、
僕が注視している点でもある。

外交が不安定になりがちな国は、
多くの文化が発展しにくいのである。

例えば、ロシア・サッカーの歴史も長いが、
プーチンがウクライナに侵攻した事により発生した
ウクライナ戦争の勃発により、
欧州の主要国と、ロシアとの関係性は、壊滅的な状態に陥った。

中でも英国は、非常に強い経済制裁発動により、
自国のマーケットから、特定のロシア人達を叩き出した。

近年、チェルシーのロシア人オーナーから、
米国人オーナーに変わったのは、
ウクライナ戦争が、直接的な原因であったと考えられる。

ひとたび、政治的な利害を違えれば、
例え、両国を支えるビッグ・ビジネスであったとしても、
終焉を迎えてしまうという、ひとつの教訓になるだろう。


THE END 












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