#激震のロンドン市街

ひとりの英国紳士が、テレビの前に座り、
画面に映し出されている映像を、じっくりと眺めている。

『…現在、入ってきている情報によりますと…、
我が英国海軍が指揮を執っている艦隊に対して、
ルーダ共和国側の民兵組織が、激しい攻撃を加えており、
そのうちの幾つかの艦から、
黒煙と大きな炎が上がっているとの事です。』

『…。』

『…激しい攻撃を受けている艦の名称は、依然として不明…、
国際連盟側の人的被害に関しても、不明の状況が続いています。』

『…なんて事だ…戦争になってしまう…。』

『…ルーダ共和国側の民兵組織は、本日深夜、夜陰にまぎれ、
小型のボートに乗って近づき、我が艦隊を突如として急襲。
…一部の戦闘員が、艦の内部に侵入し、そこで
激しい銃撃戦が行われているとの情報です…繰り返します…』

『…連中は、なんて事をしてくれたんだ…。』

ここから先は

1,748字
この記事のみ ¥ 222

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?