会社員時代(7)三社目の頃(1)

2005年に二社目を辞めて二週間ぐらい無職してたけど、友人に開発の現場を紹介してもらえたので、さくっと現場復帰しました。一回面接しただけですぐ来て欲しいという事になった。最初は個人事業主で、孫請けの更に下みたいな案件だったかな。IT土方とはよく言ったもんで、当時は有象無象が簡単に現場に潜り込めたんですね。

久々に開発で大丈夫かなーと思ってたけど全然なんとかなった。ていうかめっちゃ楽しかったな。いきなり放り込まれるぐらいなので炎上してて、さっそく終電帰りが続いてたけど、開発だけやってれば良い環境は最高だった。結局半年ぐらいいた気がする。後半はテストとかがメインであんまり開発できなかったので、不具合出てくれないかなと思ってた。出たらもちろんすっ飛んでって直す。

次の現場はテスターとして入って、性格悪いのでめちゃめちゃ不具合見つけてたら、開発もさせてもらえる事になった。社食を昼も夜も利用できて良い現場だったな。同じフロアで仕事してた別の開発チームの人達がプロジェクタで2ちゃんねるを壁に大きく映していて、そこで一般ユーザの反応見てたのが印象的だった。ここもなんだかんだ言って忙しかったけど良い現場だったな。

次の現場が良くなかった。巨大な工場の街みたいなとこの中に、古い寂しい建物があって、広い割に人が少ない。そしてめっちゃ暇。暇だけど大きな工場エリアの中なので、コンビニにも行けないし、パソコンもネットに繋がってないし。当時はスマホも無かったし。頑張ってガラケーで時間つぶしてた記憶。本来俺に指示とか出すはずだった人が鬱で出社しなくなっちゃってたんだよね・・・一か月後くらいに応援が来てちょろちょろ開発して終わった。

そして次の現場はまた全然違う所で開発を・・・みたいに転々としてるうちに、2007年になって、30歳になっていた。この頃にはいつも直接俺に仕事振ってくる会社の社員にはなってたんだけど(ここが三社目)、会社と言っても名ばかりの社長の個人経営みたいな所で、厚生年金も払ってないようなとこだった。社員でいるメリットほぼ無いんだけど確定申告が面倒だったので助かっていた。ようするに金勘定したくないばっかりに損していたという事です。馬鹿ですね。

30歳になったら、状況が変わった。今までみたく開発の現場に簡単に入れなくなった。短期の開発なんて若くて安くて即戦力、みたいなのをかき集めているので、30過ぎはお呼びじゃないんですね。自分的には30歳になっても何も変わらないじゃーんとか思ってたんだけど、世間の見る目は変わっていた。あれ?もしかしてやばいのでは?と思った時には既に遅く。もはやイージーモードは終わっていました。何とか次の現場には入れたんだけど、そこは開発ではなく、運用の現場。その現場に今までで一番長くいる事になるとは、当時は全く予想していませんでした。

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