会社員時代(4)一社目の頃(4)

さて、その頃のネット生活はどんな感じだったかと言うと。学生の頃に出入りしていたジョジョのサイトから、ガンダムのサイトやらスパロボのサイトやらに出入りしていた。みんな個人サイトで、チャットやBBSがメインのやつ。ゆいチャットとyybbsは俺の青春だった。当時、割とみんなサイト持ってて、名刺代わりにURL交換していた。今で言うとTwitterとディスコードが合わさったような感じかな。その人のプロフからディスコ鯖に飛べる、みたいな。そんな凄いもんじゃなかったけど。

1999年に出来た2ちゃんねるも2000年頃にはそれなりに有名サイトになっており、俺もプログラマ板とかよく見てた。侍魂がブレイクしたのは2001年だったかな。その辺りでテキストサイト界隈を知る事になる。自分のサイトも徐々にテキストサイトになっていくんだけど、この頃はもうテキストサイトとしては後発だったかな。2000年前後がピークだったっぽいので。

Googleが出てきたのもこの頃か。それまでの日本の検索エンジンにもロボットタイプはあったけど、何故か日本のインターネットって「無断リンク禁止」とかよく分からない文化があって、ロボット避けタグとか流行ってたし、著作権がーとか、プライバシーがーとか、とにかくごちゃごちゃうるさい人が多くてロボットタイプは叩かれがちであんまり進展しなかった。Yahooにメールして検索結果に登録してもらってた時代だからな・・・。

そこに黒船のようにGoogleがやってきてあっという間に塗りつぶしていった。今までの議論はなんだったんだと思った。個人的なネットの振り返りだと、一番インパクト大きかったのがGoogleだった。Google以前と以後でインターネットはその本質をガラリと変えたと思う。Googleと2ちゃんねるかな。この2つの影響は大きすぎた。

それまでのネットって「ネットやってんだから俺らみたいなやつらだろう」という仲間意識みたいのがぼんやりとあったし、批判する事はあってもネットバトルというプロレス的なものだった。みんな薄い身内意識があったので、身内同士でガチのやりあいはしなかったんだよね。そんな世界は変わりつつあった。ネットの人達は身内ではない。誰が見てるか分からない。今では常識となった感覚だけど、この頃からそうなっていったと思う。

2002年、一社目の会社を辞める事にしたんだけど、送別会で同期の一人に「実はおまえのサイト見てたんだよね」と言われたのが一番衝撃だった。ネットってオタク以外も見るんだ!?と肌で思い知った瞬間だった。もはやネットでは油断できない・・・!と思いつつ、最初の印象というものは大きいもので、今でもどこかで少し油断しているのは否めないのだった。

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