会社員時代(2)一社目の頃(2)

会社に入社して最初の三ヶ月は研修、7月から配属・・・だったかな。社内は3チームに分かれていて、6人の新人は2人ずつ各チームに振られていった。が。俺ともう一人が振られたチームは、現場が横浜(近辺)だった。えー。横浜まで通うのしんどいなあ。これを機会に一人暮らししようかな・・・?とか考えてたら。「君はここでいいよ」え?「うちのチーム、基本は横浜にいるんだけど、一人だけ本社に残ってるんだよね。君には彼とその仕事やってもらいたい。」と。ここが大きな分かれ目だった。

本社で先輩がやってたのは・・・某金融機関で使ってたシステムで、メインはNT4.0で動くVB6で作ったプログラムなんだけど、ExcelVBAも使ってるし汎用機とも連携しててCOBOLやJCLも使うというなんだか盛沢山なやつだった。「あー、あと旧バージョンもまだ使ってるから。Windows3.1のやつ。こっちも保守してる。」Windows3.1って1992年のOSだから10年くらい前のやつなんですが!?しかもこの時点でこのマシンしか環境残ってないんですが。こいつが起動しなくなったらどうするんだよ。毎回ドキドキしながら電源入れてた。

で、配属されて三ヶ月後だったかな。この先輩、さくっと会社辞めた。ていうか辞める話あったので引き継げる人を探してたらしい。それを新人に振るか!?今にして考えても恐ろしい事すると思う。そっから先はもう死に物狂いですよ。なにせ同じチームの人はみんな横浜なので社内には俺一人しかいないし。一応、3チームの上司、現場のトップみたいな人がフォローはしてくれたけど。あと他のチームの先輩もたまに助けてはくれたが。「Excelのマクロが書けない?マクロの記憶使えば?」ぐらいは教えてもらった。基本は一人なのでけっこうめちゃくちゃである。

むしろお客さんの現場に行った時、同じプロジェクトで働いてた他社の人達に助けてもらったり教わったりした事が多かったかな。炎上中は現地にいる事の方が多かったし。当時のIT現場って魑魅魍魎が蠢いていたのでカオスで面白かったな。金髪とかヤンキーみたいのもウロウロしてたし。普通に24時間働いてたので「このミーティング3時って15時の間違いですか?」「AM3時だよ?」みたいなノリだし。お客さんの現場のリーダーが飲むの好きな人だったので「よっしゃ!晩飯食いに行くか!飲み屋に」って飲み会してそのまま現場に戻って仕事したりしてた。今だったら考えられないな。その時酔っ払いが作ったデータベースが後で障害起こしたけど。

それでも何とか山を越えてひと段落・・・と思ってたら「他にも担当者がいないシステム色々あって・・・面倒見てくれない?」と色々振ってきた。長くなってきたので続く。

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