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「小品」を吹こう!#8《フォーレ/夢のあとに》

ずいぶんとこちらのアップをサボってしまいました。
何か、どんどんとすることが増えていってるので新しい知識の取得にも時間が必要になってきました。
少し落ち着いてきましたのでボチボチとアップしていこうと思ってます。

ということで2021年、ご挨拶が遅れましたが今年もよろしくお願いいたします。
もう明日から2月なんですが(⌒-⌒; )

さて、今回はフォーレの「夢のあとに」ver.1についての記事になります。
https://www.youtube.com/watch?v=Jf-YorU4WRE

この曲については後日ピアニストの目線からの解釈としてver.2もアップしてます→https://www.youtube.com/watch?v=oNZa1Ufd2FI

以上のような事情から今回はver.1 についてのみ解説したいと思います。

それからお知らせです、今まで使用した楽譜を載せていたのですが、私の持っている楽譜は殆どが廃版になっているとか、何度も改定されているものが多くてあまり参考にはならないかなと思い、これからはこの部分は割愛させて頂きます。

ちなみに、今回使用した楽譜はこの日私は譜面を忘れて行ってしまい、ピアニストから歌のスコアを借りて収録しました😅

譜面に関してはどれを使っても良いと思います。
オリジナルは歌なのですが、いつもはc-mollの譜面で山下兼司さん編集の楽譜を使わせて頂いてます。今は廃版となってしまい手に入りませんので歌の楽譜か、こちら↓は中身を見ていませんがこの曲が入っているようです。
調性が分かったらこのnoteに追記します。

https://amzn.to/3sMDxrK

さてそれではいきましょう!

フォーレの数々の歌曲を触れてみる

フォーレ(1845-1924)はフランス近代音楽成立への架け橋となる作曲家でした。
まさに、フルートという楽器が成長期に入った時代ですね。
フォーレの師匠はサン・サーンス。
ファルベの動画にもこのお二方の作品を何曲か取り上げておりますが、本当に美しい和声を感じます。
多分、フルート吹きのみならず、好きな方は多いでしょう。

フォーレが手がけた作品も非常に多く存在していて、多分多くの方は作品の数々を全てご存知の方も少ないのではないでしょうか?

実はフルートのための作品は多くない

フルートの作品として知られているのは「シチリアーノ」、「子守歌」、「ファンタジー」等です。
もっともこれらの作品の中ではファンタジーだけはフルートのために書かれたものですが・・・。

そしてこの「夢のあとに」は実は歌曲で、1865年頃に歌曲「3つの歌」作品7の第1曲として生まれました。楽器演奏ではチェロの演奏を良く耳にするのではないでしょうか?
歌詞は古いイタリアの詩をビュッシーヌがフランス語に訳したもので、フォーレの背景には婚約破棄という悲しい事実があったそうで、恋人と夢の中で会うという幻想、目が醒めた時には現実に引き戻され失意の底にあったことを表現したのではないかというものでした。

この機会にフォーレの数々の歌曲に触れることができました。

曲調から得る演奏

曲調はc-moll(ハ短調)フルートは音質上暗い曲でも割と明るめになってしまうのですが、できるだけ歌曲を聴いてイメージすることが大切かなと思います。

スコアを見ると3/4拍子で最初から最後まで淡々としたものに見えます。だからかえって歌のメロディーが生きるのではないかと。
この曲はピアノもフルートも共に歌い上げることで表情が出ると思います。

歌曲なので、ブレス位置は割りと自然に取れると思います。
最近ブレスに関してはこの歌うことを基本に身体コントロールするとかなり改善されて音色も良くなるようになりました。
できるだけ身体を緊張させないことが第一です。

歌曲をフルートで演奏する大切さ

歌曲を演奏することは私にとってはとても大事な過程だったと改めて実感しました。
この後で収録したフォーレの作品も歌ものが多く、ブレスコントロールや余計な力を入れずに歌うことを念頭に吹くと得られたものがとても大きく感じました。
歌の動画も沢山ありますし、いろいろな表現方法があるのもとても参考になりました。

小品を演奏するということは音楽の基本に立ち返るのに役立ちますね。


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