「小品」を吹こう!」#15《カザルス/ 鳥の歌》
物凄く久しぶりになってしまいました。
何か・・文章を考えるのが辛く思えてなかなか進まず、、、
スランプでしょうか・・。
しかし、今日はちょっとやる気をだして書いてみようと思います。
今日はいよいよ、パブロ・カザルスの「鳥の歌」です。
https://www.youtube.com/watch?v=XJD6ufPkJhs
この曲、非常に暗いというか、いろんな想いが重なって演奏するのが難しかったです。
そもそも、チェロの曲なのにフルートで表現しようとするからなのですが。
この曲、カザルスがカタロニア地方の民謡でキリスト聖誕を鳥が祝っている様子を歌っていると言われてます。それをもとにチェロの曲として編曲して有名になりました。
正直私には鳥が祝っている様子には聴こえないのですけれど・・・。
パブロ・カザルス(1876-1973)はカタルーニャ出身のチェロ奏者で、あまりにも有名ですよね。
カタルーニャはスペイン北東部に位置しています。
実は私はスペインへ旅行に行ったことがあり、モンテセラートという聖地にも行きました。
山というか岩山に沿って修道院が建造されてます。
その時はバスだったかなにかでモンセラート修道院まで行った記憶があります。
そのモンテセラートにカザルスの銅像がありました。
修道院から頂上まで運が良ければケーブルカーで行けるはずでしたが、スペインらしく「今日はお休み(気分?)」ということで断念。
さて、カザルスの話に戻りますが、私の中ではバッハのチェロ組曲を初めて聴いた時のレコード?がカザルスの演奏で後々ずっとこの曲を大切に聴いてました。
スペインは歴史的に見てもいろいろとあり、その当時も内戦が勃発し、カザルスも演奏がままならずフランスへ亡命したりしてました。
非常に平和への願いが強く、故郷カタルーニャへの想いがこの「鳥の歌」に強く表れているのでしょう。
序奏は鳥のさえずりを思わせるようなトレモロから始まり、最後も同じトレモロで終わります。
フルートで演奏するとチェロのような重厚な音にならないのですが、息に圧をかけて低音を吹いてます。
息圧を上げるには、アパチュアを工夫したり、重心のかけ方を探ったりしてます。
多くの息は必要ないのですが、圧力を気に掛けると力んでしまうので注意が必要です。
フルートの低音は響かないと言われますが、私は結構低音が好きで、低音がメインの曲を好んで演奏します。
高音域が子供のころから苦手意識があって、それは今でもあまり直ってないのではと思います。
いずれにしても、倍音を多く含んだ響きを目指して吹いてみてはいかがでしょう!