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大河ドラマでも登場する「源氏物語」を絵画した日本最古の絵巻物


はじめ

NHK大河ドラマ「光の君」をきっかけに紫式部が書いた『源氏物語』が大きく注目されています。平安時代以降、源氏物語はいつ世でも多くの読者に愛され、絵画として多くの作品が誕生。
物語成立した150年後に制作された絵巻が、国宝「源氏物語絵巻」です。
今回は、「源氏物語絵巻」を紹介します。

「源氏物語絵巻」とは


「源氏物語絵巻」は、この『源氏物語』を絵画化した絵巻です。
12世紀に誕生し、現存する日本最古の物語絵巻。
『源氏物語』54帖の各帖より1~3場面を選び絵画化し、その絵に対応する物語の本文を写した「詞書」と「絵」を交互に繰り返す形式で構成されています。剥落が激しいですが、わずかな絵の様子から当時の絢爛な姿を想像します。この作品を見る楽しみの一つです。
現在、五島美術館・徳川美術館等が主に所蔵。

国宝「源氏物語絵巻」蓬生

徳川美術館で撮影


光の君が須磨・明石で謹慎をしている間、庇護下にあった女性たちは苦難を強いられていました。荒れ果てた屋敷で源氏の帰りを一途に待つ末摘花。
末摘花の屋敷に訪れる源氏と従者の様子が描かれています。
実物の絵は、絵の具が剥げてしまい、全く様子がわかりません。しかし、復原模写をみると、鮮やかな緑と青を基調として、繊細に描かれています。

おわり


国宝「源氏物語絵巻」を紹介しました。
源氏物語絵巻の魅力はとても尽きません!
皆様は54帖の中で1番好きな章はなんですか?
私は第5帖「若紫」です。若紫が飼っていた雀を逃がしてしまい泣いてしまうシーンが特に幼い童の純粋さとかわいらさをとても感じさせます。
次回は引き続き「源氏物語絵巻」他の章を紹介予定です。
お楽しみに!

参考文献
『国宝 源氏物語絵巻』徳川美術館


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