【読書】金子務・酒井邦嘉監修「科学と倫理-AI時代に問われる探求と責任」

「科学と倫理」という本を拝見した。トランスサイエンスという概念を初めて知った。専門的な技術は科学者に任せておけばよいという時代は終わり、その技術と関わる一般市民も含めて議論を行いつつ意思決定を行う必要がある。今後は政治的な意思決定が必要な科学的問題が増えるだろうが、偏りのないよう柔軟な意思決定を求めたい。また、本書では科学における倫理的な問題を扱っているが、著者は主に研究者である。科学者が科学の倫理について検討することも重要であるが、職業として科学をしていない人が科学倫理について語ったらどのようになるのだろうと思った。

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