【映画】オンリー・ザ・ブレイブ

映画「オンリー・ザ・ブレイブ」を観た。実話に基づいた映画であるだけに説得力がすさまじいという印象であった。以下、ネタバレを含みます。

最終的に、20人いるチームの中で主人公以外の19人が殉職するというエンディングであった。説明会を行うために遺族は中学校の体育館に集められるが、そこでは19人が亡くなったこと、逆に言えば1人生存者がいることのみが伝えられる。遺族はその生存者が自分の夫であることを祈りながら、早く誰が生き残っているかを教えてほしい様子で情報を待っている状態であった。そんななか、生き残った主人公がチームメイトの1人として体育館にやってくる。それを見た遺族はみなため息をつくなど残念そうな様子となる。生存者が自分の夫ではないことが確定的になってしまうからである。主人公も生存者としての罪悪感を胸に、体育館を後にする。あのシーンは非常に悲しいシーンであった。

素晴らしいと思ったのはエンディングである。エンディングのシーンでは殉職したメンバーを含むチームのメンバーについて名前や実際の写真を見せる形で紹介されていた。そのなかには唯一生き残った主人公もおり、彼からは、当初は生き残った罪悪感があったが今では出会えたことを誇りに思うというメッセージがあった。

非常に重厚な映画であり、ドラマではなく映画として観ることができてよかったと思う。

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