【映画】Reframe THEATER EXPERIENCE with you

「Reframe THEATER EXPERIENCE with you」という映像作品を拝見した。Perfumeの洗練されたライブパフォーマンスが映し出された一作。振付師や映像作家(?)の力が見える一方で、このパフォーマンスを生身の人間が行う必要性が見いだせなかった。

ライブの魅力はその1回性だと思っている。声の調子が悪いなか懸命に歌っている姿も魅力だし、CD音源よりも高いパフォーマンスもまた魅力である。今日はどんなセットリストだろう、今日はどんな演奏だろう、今日の声の調子はどんなだろう、と想像するのがライブの楽しみの1つであり、その楽しみはライブによってパフォーマンスなどにバラツキがあるからこそ生まれる。その点、Perfumeのパフォーマンスは、良く言えばどのライブでもおそらく高いパフォーマンスがキープされているような印象、悪く言えば機械的という印象を持った。Perfumeのパフォーマンスが完璧に近づけば近づくほどライブ間のパフォーマンスの分散が小さくなり、私にとっての魅力も小さくなるという皮肉な状態に陥っているように思われた。

なお、個人的にはシークレットシークレットのパフォーマンスがあったのは嬉しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?