【映画】ジョン・F・ドノヴァンの死と生

映画「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」を拝見した。ジョン・F・ドノヴァンと文通する1人の少年、およびその母親との関係性についての描き方が好きだった。

1人のいじめられっ子の少年が急に学校で「自分は人気俳優のジョン・F・ドノヴァンと文通している」と言っても誰にも信じられないだろう。案の定、その発言をした後に先生に呼び出され、どれだけ「本当だ」と言っても、終始信じられずにいる。より最悪なことに、この間にリュックに持っていた手紙をいじめっ子に盗まれてしまう。少年は彼らを追いかけ取り返そうとするが、そのことが警察沙汰になってしまい、大事となる。この一連の展開が、個人的に最も気分が悪いと同時に引き込まれた。

少年と文通をしているというのは一見ファン思いとよく捉えられるが、5年も、しかも未成年と文通をしているとなると、世間の目も厳しくなる。よってジョン・F・ドノヴァンは文通を否定するが、このことによっていじめっ子の少年が嘘をついていたことが確定する。悪気があって否定していたわけではないだけに、この行き違いは心苦しいものであった。

終始ハッピーな映画ではないが、最後まで観ることができた。もっと背景を知っていたら楽しめたのかも。

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