【映画】フジコ・ヘミングの時間

映画「フジコ・ヘミングの時間」を観た。私は◯◯が好きとはっきり言う姿、耳が聴こえにくいというディスアドバンテージがあってもそれを仕方ないものとして深刻に考えすぎていない姿、路上にお金を恵んでほしい人がいたら必ずお金を渡すようにしているという姿、弟とのちょっと仲良い感じの姿などである。順風満帆では決してないように思われるがケセラセラのマインドで頑張っていたら、ちゃんと見る人は見ていて良さが発見されたというような人生なのかなと思った。あと、タバコをめちゃくちゃ吸っていた。

日本=伝統的な町並みが多いと勝手に思い込んでいたが、この映画を観ると観光地としての伝統的町並みは多かったとしても、基本的には新しいもの好きでどんどん新しい建物を建てていくことが多いのではないかと思うに至った。日本人は新しいもの好きというのはフジコ・ヘミングの言葉であるが、全くそう思ったことはなかった(新しいもの好きなのは女子高生とかそれぐらいだと思っていた)ので驚くと同時に、でも高層ビルがたくさんある風景と昔からの町並みが数少ない風景をみせられると納得させられた。

この映画は割とレビューサイトで高く評価されていたが、特定の人物を追ったドキュメンタリー的映画はそのファンが観ることが多いので評価が高いのも当たり前である。フジコ・ヘミングファン以外にとって、レビューサイトのレビューほど楽しめるかは別の問題だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?