【美術館】画家が見たこども展

三菱一号館美術館で開催されている「画家が見たこども展」へ行った。ピエール・ボナールの絵画が多く、ナビ派がメインの展示であったと言える。こどもについての企画展ということもあり、幸せがあふれた絵画が多い印象であった。

この展示で取り上げられる画家は、日常を描く点に特徴がある。例えば、公園や交差点といった普段我々が当たり前のように通り過ぎてしまうシーンからキラリと光る1ショットを切り取り、それを巧みに描く。特に公園にいる子どもについて描いた作品など、見ていて穏やかな気持ちになった。

と同時に、普段の自分はいかに公園に行っていないかを思い知らされた。公園で遊ぶ年齢でもないし、子どももいない。そういった属性の自分にとって公園とは過去の思い出のみが宿る場所である。もう公園とは遊ぶ場所なのではなく、遊ぶ我が子(や孫)を見守る場所へと変容していることに気がつき少し切ないような気持ちになった。

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