【映画】ベイビーティース

映画「ベイビーティース」を拝見した。6合目ぐらい目までは長ったらしい映画で映画館で観なくてよかったかなと思っていたが、最後の15分ぐらいは怒涛の展開で観てよかったと思えた。以下、若干のネタバレを含みます。

若くして病を抱える主人公は、つらくて死んでしまいたいという思いと、生きて自分の人生を楽しみたいという思いが葛藤する。そんな中、死にたい気持ちが勝った瞬間があり、彼氏に自分の顔を枕で押して窒息死させてくれと頼む。彼氏は断るが主人公の決意の強さに、それを実行する運びとなる。次第に主人公は苦しくなり、足をバタバタさせる。結果、主人公がそのまま亡くなるかどうかは明記しないが、やはりこの行動こそが主人公の生きたいという思いを反映しているものだと思った。

自分はこの映画を観て思い出したのが2つある。1つ目は誰の言葉か忘れてしまったんだけれども、もし自分が亡くなりたいと思ってどこかから飛び降りたとして、でも飛び降りている瞬間に生きたいと思うかもしれなくて、そうだったらかなり怖いはずだから、自分は自死を選ばないという発言である(どこかのテレビで聞いたはず)。このシーンはまさにそれだなと思った。

もう1つは西部邁さんの話で、生きたいと思っていない人に対して、死へと手を差し伸べることについてである。自分はそれに反対であるが、この映画を観て、やはりその決断はお互いにとって辛いものだなと思った。

POPなポスターであったが、内容的には重い部分も多いようであった。75点ぐらい。

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