【映画】教授のおかしな妄想殺人

映画「教授のおかしな妄想殺人」を見た。序盤・中盤・終盤と隙のない、コンパクトな一作という印象であった。生きる意味を見失った大学教授(哲学者)が生きる意味を見出して、それを実行していくというストーリー。しかし、ここで教授が見出した生きる意味とは、ある人物を殺すということ。果たして、ここでの殺人は「おかしな妄想」と言えるのだろうか、という点にも注目の一作である。

以下、ネタバレを含みます。

本作で、教授は殺人を行う。妄想ではなく実際に行う。そして、そのことを恋人(?)に疑われる。その際、どういうトリックでどういう手順をもって殺人を犯したかまで完璧に当てられる。

普通の人なら、このタイミングで自白すると思われる。ここまで知っているということは、ひょっとしたら見られていたのではないか…という疑いの心まで芽生えてしまいそうである。しかし、教授はギリギリまで自分が犯人であることを言わない。この点が、逆にすごいなと思った。

ウディ・アレンの映画で見たことのある作品としてはマッチポイントが挙げられるが、その作品ではエンディングにびっくりさせられた記憶がある。本作も、自首するのかな、逃げるのかな、と思って見ていたら、そんな予想とは異なる結末で驚いた。

気軽に見たら面白いと思います。映画館で観なくても良いかなと思いました。

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