【映画】イースターパレード

映画「イースターパレード」を拝見した。男女がペアになってダンスするショーが流行していた頃のアメリカが舞台で、主人公は男性のダンサー。彼はもともとペアになっていた女性から一方的に別れを告げられ、やけになって素人ダンサーとパートナーを組むことになる。彼女を1から育てることで、もう1度元のパートナーに振り向いてほしかったのである。新パートナーは当初今ひとつであったが、次第に成長し大舞台で踊るようになる。そのとき主人公は元のパートナーとの関係を重視するのか、それとも新パートナーとの関係を重視するのか。なかなか面白い映画であった。

よく覚えているシーンは、新パートナーにダンスを教えるシーンである。もともとは前のパートナーとやったダンスを教えており新パートナーもそれを学ぶのに苦戦していたが、途中から新パートナーにあったダンスを考えようというスタイルになり、そこから2人のダンスが軌道に乗っていた。年齢を重ね経験を積むにつれて自己流を後輩に推したくなるが、たとえそれが善意に基づくものであってもその流儀が後輩にあわないときがある。相手にとって良い方法が何かを考える必要があることを改めて実感した。

あともう1つ覚えているシーンが、主人公のダンスバカっぷりである。新パートナーは主人公とダンスをしていないときはダンス以外の話をして楽しみたいのに対して、主人公はうっかりダンスの話をしてしまう。出会って1年たったタイミングに2人で食事をする際もダンスの話をしてしまい、もっと良いムードを期待していた新パートナーはこんな日なのに…とちょっと落胆気味。自分もその傾向がなきにしもあらずなので、気をつけないとと思った。

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