【美術館】甘美なるフランス

Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催されている甘美なるフランス展を拝見した。印象派の絵画を中心にそれを時系列に沿って展示してくれており、勉強になった。音声ガイドも絵画そのものの解説がされている点で好感が持てた(時代背景や画家の解説が充実している一方で、絵画そのものの解説が少ない音声ガイドもしばしばなので)。音声ガイドでは説明されていない作品も文字でちゃんと解説されており、非常に丁寧な展示だと思った。

途中、ああここらへんはセザンヌの絵画が展示されているなあと思ったが、ことごとく別の画家による作品で、いかにセザンヌが他の画家に影響を与えているかを実感した。と同時に、自分のなかにセザンヌっぽさという概念があるからこそ自分にそういう推測ができたはずで、いったいそうした概念はどのように身についたのだろうとも思った。

1番印象的だったのはラウル・デュフィによるパリという作品。1つの作品で朝から夜までのあらゆる顔を持つパリの様々な名所が描かれていてとても欲張りな作品。と記すと観光ブック感があるが、色彩の鮮やかさが卓越していると思った。帰りにこの絵のハンカチを購入しようと思ったら売り切れ。ちょっと早すぎるよ…。

総じて満足できた。

https://www.musey.net/19364

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