【映画】エセルとアーネスト

映画「エセルとアーネスト」を見た。後期自分が映画館で観た映画の中でNo.1ではなかろうか。

イギリス版「この世界の片隅に」という評価を聞くことがあるが、半分あたっていて半分違っているように思われた。あたっている部分は、市井の人々の暮らしをアニメーションで丁寧に描いている点である。原作者が自身の両親の暮らしを描いた絵本が原作であるが、自身が生まれる前の暮らしや生活を知っているのではないかと思わせるぐらい丁寧に描かれていた。あたっていない部分は、戦争そのものをピックアップしていない点である。作者の両親が出会ってから子どもを産み、育て、最後死別するまでの人生を描いている。そのため、戦争に割かれるシーンが全てではない。また、一生を追うのでどうしても駆け足になっているが、編集がうまいのか、あっという間に一作見終わったし、戦争のリアリティみたいなものも自分なりに感じることができた。

一点面白かったのは、隣人に対して見栄を張る部分である。やはり自身の息子の自慢をしたいのは日本だけではないようで、本作でも通う学校を自慢するなどのシーンが見られ面白かった。

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