【映画】世界の涯ての鼓動

映画「世界の涯ての鼓動」を観た。ホームページに載っていたあらすじは以下の通りであった。

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ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋におちたダニーとジェームズは、別れの朝の引き裂かれるような痛みに、互いに生涯の相手だと気付く。だが、生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、MI-6の諜報員であるジェームズには、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた。やがて恐れは現実となり、ダニーの潜水艇が海底で操縦不能に、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまう。果たして、この極限の死地を抜け出し、最愛の人を再びその胸に抱きしめることができるのか──?

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概ねそのとおりであった。以下、ネタバレを含みます。

この映画のメッセージについては、絶望的な状況になったときでも、愛する人物を思い浮かべることでそれを乗り越えることができるというものであるように思われた。

2人はそれぞれ南ソマリアとグリーンランドの深海にいるが、ともに携帯電話やスマートフォンを使うことのできない環境にある。そのため、メールや電話によって互いにつながることは決してできない。

しかし、この映画では2人がつながっていたころの様子が何度も挿入されている。つながることは決してできない状況下であっても、それぞれの心はつながりあっていることを示しているのだと思った。そして、両者の関係性はそれほどに深いのだと思われた。

ただ、「わずか5日間で情熱的な恋におちた」とあるが、恋に落ちるまでがあまりに一瞬すぎて戸惑ったという感覚はある。浜辺で遊び一夜を過ごしてといった描写はあったものの、並の関係とは異なる深い関係性であることはあまり自分には伝わってこなかった。

そこが伝われば、過酷な状況で相手を思い浮かべることの切なさや力強さをより味わえたのになという思いである。という不満はあるものの、深海や浜辺の描写がとても美しいので、観るのであれば映画館で観るのが良いように思われた。

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