【読書】辻仁成「ピアニシモ」

辻仁成の「ピアニシモ」という小説を読んだ。主人公はイジメにあっていて、架空の人物を自らの頭の中に作り出す孤独な日々を送っている。そんな主人公が紆余曲折や様々な困難に遭いながら成長していく物語、というように受け止めた。

個人的には、読むタイミングが遅すぎたなという印象である。机が汚されていたり、跳び箱を飛ぼうとした瞬間にその跳び箱をズラされたりといった陰湿な嫌がらせは中学(2年)生あたりに行われそうな印象であるが、そんな時代はもう何年も前の話である。それ故、リアリティを持って小説を読むことができなかった。

なお、架空の人物を作り上げるという話で思い出すのが、下記のエッセイ(?)である。

「走らせている人」たち 村田沙耶香

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32000950Q8A620C1FBB000/

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