【読書】太田光「芸人人語」

爆笑問題太田光の「芸人人語」という本を読んだ。危うさと楽観的な所と、そして優しさがにじみ出ている。彼の優しさは自分も加害者になっていたかもしれないと考える想像力にある。虐待をする親に対しても、虐待する人は異常者であると突き放すようなことはしない。しつけが少しの暴力、ひいては虐待へとエスカレートしていくとき、しつけ・暴力・虐待の境界線は曖昧になってしまう可能性は誰にもあり、自分も他人事ではないと反省的な視線を投げかける。虐待に気がつかなかった児童相談所にも、事件が起きた後は虐待だと判断しなかったことは間違っていたと分かるけれども、現場の人が「もしも虐待がないのに疑ってしまうと良くない」という考えるのは自然なものではないかと共感的な立場を示す。1つ目の記事(?)が1番好きだった。真面目モードのラジオの太田さんが好きな人におすすめ。

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