初投稿に寄せて

プライベートの時間に、アウトプットをしなくなったのはいつからだろう?

今の私が熱を入れて応援しているのはVtuberさんだ。だからこのnoteは、Vtuberさんの応援日記として使うつもりだ。
初投稿に寄せて、少し内省的な記事、自分語りを書いてみようと思った。

学生の頃はサークル活動があったから、オタク仲間に囲まれて何か創ったり企画をしていたはずなのだが、いつのまにか自分で発信することをしなくなった。観たものは観っぱなし、あるいはTwitterやyoutubeのコメント欄にちょこっと書き込んでそれで満足してしまうようになってしまった。
でも一つのものを長く応援していると、だんだんと気持ちが大きくなってきて、いろんなことをつらつらと発露したくなってくる。私も以前は創作の片棒を担いでいたからなんだろうか。
youtubeのコメント欄にあまり長文を投稿するのはマナーが良いとは言えないし、Twitterは140字……というより、現Xはなんだか色々と使いにくくなってしまった。だから、以前からnoteみたいなサービスには少し興味があった。

私にはもちろん特定の推しVtuberさんがいるし、箱単位で応援しているところもあるが、私はこのVtuberという新しいカルチャー自体に大きな魅力を感じている。まだまだ未成熟な文化だし、スキャンダラスなこともよく起こるし、アニメやアイドルのファンの中にも拒否感が強い人を散見するが、それでも数年前より裾野はずっと広がったと思う。私が義務教育を受けながらひっそりとアニメや声優さんのラジオを摂取していた当時、それらがこんなにも大衆文化になるとは思っていなかった(俺はニッチな趣味を嗜んでいるんだ、と喜んでいた)。翻ってVtuber文化は今、新たなカルチャーに昇華するか否かの過渡期にいるんじゃないかと期待を持って見守っている。

私が始めてVtuberさんを触れたのはいつだろう。youtubeを垂れ流して、キズナアイさんが体力測定したり箱の中身を当てたりする動画をたまに見ていた記憶はある。
私はもともと人がやっているゲームを観るのが好きな方で、今のメインストリームであるVtuberさんを本格的にみるようになったきっかけもゲーム実況だった。お気に入りはApex legendsで、百鬼あやめさんや勇気ちひろさんなんかが配信しているのを見つけては窓を開くようになった。奇妙なゲームをユニークなノリとトークで実況する月ノ美兎さんにも出会った。私は能登麻美子さんや堀江由衣さんの声を聴いてすくすく育った生粋の声質オタであり、かわいらしい彼女らの声とゲーム内容のギャップにあてられた。
本格的に応援したいと思ったのは因幡はねるさんの企画を見るようになってからだ。彼女の企画はどれも面白く、ドライブのBGMにVのから騒ぎとか、学力テストとかを流して、少しずついろんなVtuberさんの魅力に触れた。
しかし、この界隈はあまりにもスキャンダルが多くて、少し辟易して観るのを離れていた時期もあった。そのあとVtuberに再開したのは音楽シーンだった。角巻わためさんや星街すいせいさんの歌に出会い、そこから少しずついろんなタレントさんを発掘するようになった。esportsに力を入れる事務所を知り、Vsingerをたくさん擁する事務所を知り、気が付けば私のチャンネル登録欄もメンバーシップもずいぶんと増えた。

そろそろ雑感を垂れ流す場所が欲しいなあ、などと思っていたが腰は重かった。このnoteを開設するに至ったきっかけは、湊あくあさんのホロライブプロダクション卒業だ。
私のVtuberルーツがApexであるのだから、彼女、そしてStartendというユニットはそれはもう好きだったので、2024年8月6日は本当に心底凹んだ。どうして人気絶頂で辞めちゃうんだろうとか、それを詮索するのも野暮だしなとか、まあチャンネルは残るだろうからたまには彼女の歌を聴こう…とか考えていた。
センチメンタルな気分の私は、何の折かnoteを開き、彼女の卒業に対する反応を流し読みしていた。そこである1本の記事が目に留まった。その記事は至極中立な視点から書かれていたことも好感触だったが、ホロライブプロダクションが擁するタレントが飽和しつつあることに触れつつ、彼女の卒業は「内情はどうあれ、ホロライブJP初の円満かつ自発的な卒業であり、新たな一歩」であることを前向きにとらえる記事だった。

憑き物が落ちたようとは言い過ぎか、しかし、Vtuberというカルチャーを応援していると自負しておきながら、好きなタレントの突然の卒業で視野狭窄を起こしていたなと内省した。もっと展望を広く持つべきだ。いや、もうStartendが見れないのはめちゃくちゃ寂しいのだが。

だから自分も、何か気づきがあったら文章を書き留めて残しておくのは悪くないと改めて思った。もしかしたら自分の記事も誰かの目に留まるかもしれないし、まあそうでなくともVtuberカルチャーが円熟していくのをひっそり記録する備忘録になるかもしれない。このnoteはそういう風に使っていきたい。

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