修羅の世界は命のやり取りがリアルな世界

電話で話をしていた彼が受話器を持ったまま黙っています。
私が彼に「どしたん、話の途中で黙り込んでなんかあったん?」
兄貴分が散髪屋いるらしく話の途中で「ちょっと待ってくれ」というので待ってるという話でした。
数分後に、電話に出た兄貴分が言うのには「いかん、またっやってしもうた。」
またやってしもうたというのは、また人を殺してしまったということです。
散髪屋に来ていた客と口論になって刺殺したというのです。この兄貴分は初めてではなく以前にも殺人で刑務所に入っていた人ですから冷静に「逃げないけんから又、、」というと受話器を切ってしまいました。
別件で知り合いが殺された時には殺された人も殺した人も良く知った人でした。
殺す気はなかったらしいけれど、殺された人が逃げようと走ったので反射的に拳銃の引き金を引いたら運が悪く当たってしまったというのです。
誰誰が殺されたとか、、○○が殺したとか、そんな話はしょっちゅうの世界です。
いつ彼の身に降りかかるかわからない殺す(やる)か殺される(やられる)かというのが修羅の世界です。

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