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日記2023.7.21

一人称が「おれ」である田舎のおばあちゃんは例外なく強いと思っていました。

『楢山節考』のおりんも「おれ」と言います。

語尾の「ずら」や「〜するら」という言い回しから木曽の言葉だと思って読んでいたのですが、深沢本人は甲州弁のつもりで書いたようです。
舞台は信州の山奥ですが。

徹底的にドライに人間を描いているのに、居ても立っても居られない感情を生々しく描ける。
姥捨の場面が、荒涼とした山の風景と合わさって、あまりにも感動的で驚きました。


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