見出し画像

日記2023.10.11 小さな過程

昨日までの7日間は仕事と友人との予定で出かけっぱなしで、家で一人過ごす時間がほとんどなかった。

今日は仕事が昼で終わり、夕方に帰宅して久しぶりにリビングのソファにゆったりと腰掛けた時に、テーブルの上に旦那が読んでいる漫画の新刊が置いてあるのが目に入る。

きっと彼はどこかで新刊が出る情報を知った。そしてある日「今日の帰りに買おう」と考えながら家を出て、仕事帰りに「あの本屋に寄ろう」と思い、本屋に寄って「あの本はどこかな」と探し、手に取ってレジに持って行ったはず。
帰ってきてカバンから取り出して、ご飯を食べながらか、食べ終わってからか、それとも食べる前に、ページを開いて読んだんだ。

わたしはソファーの上で、その一連のプロセスを想像してみた。

あの人にはあの人の時間が流れている。

先日友人宅に何人かで集まって食事をした時に差し入れでケーキを持って来てくれた人も、おみやげの日本酒を持って来てくれた人も、みんな、これをしようって思いついて、どこで何を買うかそれぞれ小さな選択のプロセスを経て、あの場にいたんだろう。

みんなが時間を過ごす。
私の知らないところで、今日何を食べようかな、とか、あれ買いに行こうかな、とか考える。
そのプロセスを想像してみると、どんなに嫌いな人でもちょっと可愛げのある人間に思えて、許せるような気がした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?