見出し画像

分からないから「分からない」と言っているんだ

小学生くらいの頃は大した知識もないくせに、人の「分からない」に過剰に反応して馬鹿にする奴が多い。
それを繰り返すと馬鹿にした方もされた方も「わからない」が言えなくなる。
歳を重ねる毎に言えなくなるのだ。

死んだって言えないくらいの恥ずかしい言葉が「分からない」になってくる頃、人は働き始める。
教育係は「一度しか言わないからメモを取って」と言う。
メモを取り損ねたとしても、怒られたくないのと「分からない」と言えないのが一緒にやってくるから何も聞けず、知ったかぶりで進めて、結局怒られるという悪循環が生まれたりする。

何を隠そう、私もそんな人間の一人だったが、ある日ふと気が付いた。
「分からないを言えない方が恥ずかしいんじゃないか?」と。

その日から分からない事は積極的に「分からない」と言うようになった。
気持ちがとても楽になった。
分からないで終わらせる時もあるし、興味があれば分からないから教えて欲しいと言える。

なので娘にも
「分からない」は罪でも何でもないし、当たり前だから言って良い。
むしろ「分からない」と言えない恥ずかしさは言う恥ずかしさの比ではない。
と教えている。

神様が存在していたとしても全部分かるとか絶対嘘だと思っているので、そこら辺に転がってる一人間の私なんぞに分かる訳がない。
って言う事でどうだろう。

今日の一絵はアライグマ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?