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むくはわたしの宝物

ふわふわのむくは、5ヶ月になった。5ヶ月デビューの今日はファーストトリミングという記念すべき日で、初めて保育園に登園させる母親(実体験なし)の気分でサロンに預けてきた。待ち時間ってそわそわする。帰宅してむくの小屋の掃除をして、時間を持て余している。数時間後に会う我が子は、今までのもじゃもじゃでも十二分に可愛かったから、トリミングしてしまったら際限なく可愛いに決まっている。こわい。可愛いを無自覚に振りまいて、飼い主の語彙を全て奪って、通りかかる人全員俺のこと好きやろ?と思ってお腹見せる人たらし犬な我が子がこわい。

最近はトイレの失敗も減り、自分でトイレまで戻って用を足すorギリギリまで我慢して私が連れていくと用を足すが増えた。トイレトレーニングで一喜一憂する日々はドタバタ(急いで片付けたり踏んだら洗ったり、、)で愉快、それはそれで楽しいものの、ちゃんとできると非常に嬉しい。毎朝みるたびに大きくなった?って思うくらい日々成長がとにかく著しく、余裕だろう!と思って買った高さ75センチの柵の上に手をかけて檻からの脱獄を試みたり、ソファやベッドに昇ったり降りたり、どこに何があるか知ってものを漁ったりするようになった。食べて寝て走って、ちゃんと大きくなっていく。リードをみると散歩をちゃんと連想できるようになったり、トイレすると外に出してもらえると気づきアピールしてきたり、夜もちゃんと寝るようになったり、むくと私の生活のリズムも少しずつ合ってきた。シュナを飼っている大好きなお姉さんから、パピーから大人にかけて顔が変わるから写真たくさん残したほうがいい!と聞いていたのでカメラロールはむくだらけ。見るだけで口角があがる魔法のようなカメラロールはいつだって私を励ましてくれて、早く家に帰りたい気持ちを存分に高める。

自分がこんなに"何か"を愛でて責任をもって一緒に生きていくことができる人だと思っていなかった。覚悟がないのに犬を迎えるとはどういうことだ!という意見もありそうだけれど、迎える前の漠然とした不安を抱えて決めたらしい覚悟と、実際に迎えたからこそ実感が伴った覚悟はまた違うように思う。散歩もトイレ掃除もごはんもお風呂も遊ぶ時間もブラッシングも毎日繰り返すルーティンなのに、毎度表情をコロコロ変えるむくが面白くて、ぜんぶ楽しい。むくを迎えて良かった。責任感とか愛情とか、私なりに備わっていることがむくのおかげで実感できた。むくだから、なのかもしれないね。

思っていることを言うのが苦手とか、自分の意見なのか人の意見なのかわからないとか、楽しい時ほど一人反省会をするとか、過去と未来に目が向いて今この瞬間を軽く見たりとか、私にはそういうところがある。でも、むくにはその悪癖が全くない。様々な感情のエネルギーを全力でぶつけてくるし、反省するけどそれは怒られた時だけだし、過去も未来もなくて今この瞬間を満喫している。そりゃ、人生は今この瞬間の積み重ねでしかないけれど、すぐ何かにとらわれて忘れちゃうからね。ちゃんと今ここに引き戻してくれるむくの存在は大きいし、日々をちゃんと生きている感じがする。

まだ夏を知らないむくは、先日の夏日に日陰で初の散歩拒否をキメた。むくさん、暑い日はあと10度くらい気温が上がるんですよ。それにね、アツアツな夏の前には雨の日が続く時期もあるんですよ。新しい季節を一緒に楽しめるように、工夫して過ごせたらいいなあ。私は君と色んなところに一緒に行って色んな景色をみて色んな季節を味わいたいのよ。

時は過ぎて5月9日。

大切な友達と久しぶりに会って自分の中の相反するようで共存している質感を見つけた。きっとこれが私の永遠のテーマ。ミックスしたい気分は、少しのジャンク感とヘルシーさと無邪気さ。半ズボンでワイン飲んだり、綿Tで走ったり、水蒸気の煙を吸いながらヨガをしたり、そういうこと。

これこそ私の友!!🤷‍♀️

犬といろんな山をハイキングしたいとか、産めるのであれば産めるだけ子どもを産むもしくは家族を拡張していくことで世界のどこかで子育てをしたいとか、私が望むのはそういった類の夢なのに、生きていると私にとって大切なことは抜け落ちて、目の前の何かや少し先の何かにだけとらわれたりする。

そうそう、代々木公園で半ズボンでワイン飲まなきゃ!

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