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~正しい売上目標設定と達成方法~ [【前半】収支計画の作成方法について]

【この記事の所要時間:約10分】

皆さん、こんにちは‼

本日は、~正しい売上目標設定と達成方法~の
シリーズ第3弾の投稿です!
今回は文章が長くなりますので、
前半と後半パートに分けてお届けします。

過去記事は、下記リンクをご確認ください(^^)/ ​

\第1弾/▶▶▶[会計の目的について]  

\第2弾/▶▶▶[収支計画の意義・目的について]

では、本題の”収支計画の作成方法”についてご説明します❕





まずは、\収支計画のモデル/をお見せいたします。

◆収支計画のモデル◆

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※👆クリックすると拡大できます。

上記画像が弊社で使用しているフォーマットです。
「全社合計」のシートは会社全体の数字を確認し、1年間の予算をシミュレーションします。

並び順は、上から「売上高➡売上原価(仕入)人件費販売費および一般管理費(いわゆる販管費)」です。
その下に、「営業外利益・営業外損失」があり経常利益」が計算され、税額を”仮”入力します。
そして税額控除後の「税引後当期純利益」が出ます。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
損益計算書(P/L)の流れを表しております。

”税引後当期純利益”以下では、キャッシュの動きを確認できます。
これはキャッシュフロー計算書の一部分を、
収支計画に表示しています!

この収支計画を完成すると、以下の2点が確認できます。
①1年間の利益がいくら残るのか?
②納税後に、いくらキャッシュが残るのか?

まずは、簡単に全体像をご説明しました。
次に、収支計画の作成に必要な資料についてご紹介します!

準備資料①
◆[売上項目]◆

✅自費メニューごとの提供数
✅自費メニューごとの単価
✅平均来院数
✅稼働日数
✅レセプト枚数
✅新患数
✅再診数
✅月間の交通事故患者の総来院数

上記が、売上予算(収支計画の一番上)を作成するために必要な資料です。

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💡Point①💡
稼働日⇒カレンダーをみて営業日を数えることを
    推奨いたします。
    ex))1日営業は”1”でカウント
       半日営業であれば”0.5”でカウント
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💡Point②💡
月間の交通事故患者の総来院数
 ⇒総来院数のため 、患者様が
  1ヶ月に何回来院されたか
  ”延べ数”を出してください。
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これらの数字は、過去の実績をもとに算出してください。
実績を取るためには、日々集計を行う必要があります。
弊社システムのLigua CRM Systemをご利用の方はそちらから確認できます。


準備資料②
◆[経費・キャッシュフロー項目]◆

✅決算書
✅直近の試算表(全社・部門別)
✅借入金の返済予定表
✅分割払い購入の支払予定表
✅直近の給与台帳
✅今後の出店計画
✅今後の採用計画
✅その他の経費計画


💡Point①💡
■決算書及び直近の試算表(全社・部門別)■
  ⇒期中の場合でも確定月までの
   試算表や年間推移表を
   「全社合計」と「部門別」で用意。
   「部門別」が無い場合は一旦不要です。
   ※全社合計とは部門別と本部を
    合算させたものになります。

   ※複数店経営されている会社は、
    部門別会計を推奨いたします。
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💡Point②💡
借入金の返済予定表 / 
      分割払い購入の支払予定表■

  ⇒上記2点はキャッシュフローを把握
   するために必要です。
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💡Point③💡
■直近の給与台帳■
  ⇒決算書だと全従業員の給与総額
   しか分かりません。
   弊社の収支計画では、一人ひとりの
   給与を月別に入力することにより誰に
   いくら支払いしているかを明確にします。
   
   個々に入力するメリットとしては、
   人事体制や昇給時期の
   現実的な計画が立てやすくなります。
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💡Point④💡
■今後の出店計画 / 今後の採用計画 / その他の経費計画■
  ⇒こちらに関しては具体的な資料はなく、
   あくまで計画です。
   
   初めから現実的な数字にするのではなく、
   まずはおおよそどのような計画が
   あるのかを書出し、それに基づいて
   収支計画に当てはめていく形が
   理想かと思います。
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準備資料①[売上項目]・②[経費・キャッシュフロー項目]があれば、収支計画が作成できます。
収支計画は前年度までの実績を基に予算を作成しているため、以下のような意思決定の基準に使用することも可能です。
(収支計画第2弾"投資”より)

👇第2弾”投資”のお話より一部抜粋👇

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◆目標売上高の計算方法◆


 ☆下記公式は、「年間のキャッシュフローを回すために売上がいくら必要であるか」を表すものになります。

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借入返済額よりも経常利益×60%+減価償却費の金額の方が大きければ、稼ぎ出したキャッシュで借入の返済ができている状態です。

反対に借入返済額の方が大きければ、利益に対して借入が多い状態となるため、キャッシュフローが回っていない状態です。

★それでは下記情報を例に計算してみましょう❕

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↳上記画像の例は、良い経営状態の場合です。
現状のように売上と販管費総額が継続出来れば
順調に毎年キャッシュが、384,000円ずつ増加します。

また、経常利益を1,440,000円に設定させていただいた理由は、売上に対しての経常利益の理想値は10%だからです!!!
理想値について気になる方は、下記記事をご覧ください😊✨

ただ、毎年この売上が継続できる保証はありませんよね💦
では、毎年どのくらいまで売上を出せばキャッシュフローが回るのかを計算してみましょう‼

現状、減価償却費・借入返済額は毎年決まっているかと思います。
となると、必要な経常利益が不明です。
では、経常利益を求めるために公式に当てはめて逆算していきましょう❕
(※数式の60%の根拠:利益が出ている場合、利益の40%ほどは税金を支払います。税金を支払った後に残る利益が60%になるからです(概算))

★☆★キャッシュフローが回る最低限の経常利益を求めたい場合★☆★

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上記のように、キャッシュフローを回すために
最低限必要な売上は4,400,000円となります。
毎年4,400,000円以上の売上を上げると
キャッシュも増加していく形になります。

ただし、銀行借入返済額や販管費が増えるにつれ、当然必要な売上も増えてきます。
支払いが増えるのであれば、都度計算してみてはいかがでしょうか(^^)/

◆まとめ◆

是非ご自身の会社や接骨院で公式に当てはめ、
現状立てている予算で経営がうまくいくのかを
計算していただけると幸いです(^^)/

それでは、前半パートはここで終了となります。
収支計画を作成するまでに集める資料や
最低予算の決め方など難しく思える部分もあったかと思います。

ですが、目標がない中で日々仕事や業務を行うよりも、明確な目標がある方が会社としてはもちろん、従業員のモチベーションも維持できるのではないでしょうか❓

もしかするとプレッシャーに感じてしまう方も
いらっしゃるかもしれませんが、
数値化することにより従業員の頑張りも見えやすくなりますし、
結果として評価にも反映しやすくなるかと思います✨

今回ご紹介させていただいた内容が、少しでも
接骨院のお役立ちになりましたら幸いです。

次回は、実際の入力手順について少しご紹介させていていただきます🍀

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ここまで読んでいただきましてありがとうございました!
次回の更新もぜひご覧いただけると嬉しいです☆彡