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ファッションの感情がにぶい


ごあいさつ

こんばんは! 最近早く寝たいがためにカップ麺を高速でかきこむこと数日、火傷で舌の感覚が死んだ(37)です。つばを飲むと痛い……

そのような終わってる限界生活を送りつつ、きょうもファッションについて思ったことを語ります。

中古のフェラガモへの所感

ほんじつ、2022年12月に中古で4000円くらいで購入したフェラガモのヴァラが履くの90回目だった。ここからは一回45円以下の世界である(メンテ費はかかってるけど)。黒い靴は、靴磨きのクリーム選びが楽だし汚れが目立たない。プライベートでは全く履かないし、平日も中2日空けて履くことで綺麗に乾燥させるように心がけていたので、まだぱっと見みすぼらしくはない。にしてもよく履いているな、飽きなかったな、と思う。

かといって、気に入っていたかというと別にそうでもなく、たまに人に『フェラガモですね……!』と言われたり母K子に『邪ちゃんそれフェラガモ……?!』と言われたりしたが『中古だよ〜』といって流していた。その際、いい気分にもいやな気分にもならなかった。ただ靴のつくりがよくて、足型に合ってて、デカメタルパーツがスーツやジャケットと合わせるといい感じに『仕事はするけど全面的に言うこと聞くかっていわれたら約束はできんよ、こっちも大人なんだから』という雰囲気づくりに貢献してくれた気がする。要は大人しくは無いよ感。

好きなんだと勘違いしてた

こうしたことから、私はこれからも中古のフェラガモがだめになったらまた次の中古のフェラガモを買うのかな〜となんとなく思っていた。

しかしまぁ、バッグやアクセサリーをたくさん見て、『良い』『良くない』『美しい』『違和感がある』と仕分けているうちに、フェラガモが別に特別好きではないのだなーとやっとわかったのだ。

私にとって良い点

  • 3センチくらいのヒールはちょうどよい

  • ヒール太くて歩きやすい

  • アーモンドトゥはつま先への負担が比較的少ない

  • 足幅細めの作りで良い

  • メンテすればながく履ける

  • 中古の流通量が多い

私にとって良くない点

  • 自分らしいとは言えない

  • フェラガモというのが人にバレる

そう、TPOや機能面では好きなのだが、ブランディングがうまくいっていない。今度はプライベートも履く気になる、少し自分らしさもある黒パンプスを買いたい。さいきん、かかとの縫い目が崩壊してきたので引退させてあげたいが、なかなか頻繁に履いているのですぐに処分するのは難しく悩ましい。


腕に輪ゴム付けてる?と言われたこと

袖にゴールドのパイピングのラインの入った黒いブラウスを持っている。

たしか、イトキンのファミリーセールで3000円くらいで買ったもので、下手したら8年、いや10年くらい着ているかもしれない。怖い。

そのブラウス、6年ほどまえに女性の先輩に『その服はちょっと袖口に輪ゴムの太いのしてるみたいに見えるねぇ』と言われたことがある。そのとき私、禿同だったので『ですよねぇ、なんかね、ちょうどね』と返した。仲良しなので何も遺恨はない。

その服は、ここ1年でかなり登板回数が増えて、週イチで着ている。

このエピソードは、たまたま思い出した。
私にとっては、楽しい思い出寄りの出来事だ。


おしゃれじゃなくて良いんだと気づけて楽になった

最近、私はなぜ2年前ファッションに関する記事をnoteに書き始めたのかを思い出した。鏡に映る自分のファッションが、どうしようもなくてなんとかしたかったから。
自己紹介の記事を読むと、『ポリシーのない装いって美しくない』『自分を好きな気持ちが揺らぐ』と書いてある。そのとき着ていた服は、安い服をたくさん買ってその中の一つ。毎日何を着てもみすぼらしく、しょぼしょぼして見えた。

ここ半年、服をあまり買わないように心がけ、ときおり着ない服は処分していましたが、去年まあまあ服を買っていてある程度入れ替えできていたこともあり、特に困らなかったどころか、服に悩まなくて良くなった。顔色が悪く見えたり、全身のバランスが悪く見えたり、生地が薄くてぺらぺらなのがみっともないなみたいな服は残っていない。どの服(および組み合わせ)も理解が進んでいるので、がっかりしようがないのだ。

毎週、月火水木金、ほぼその曜日はそのセットみたいな暮らし。楽。楽……!!

昔より服の単価はあがったけど、古い服もちょいちょい着ているしおしゃれなわけでもない。だけどもともと私は服のことが『わからない』、あまり服に感情『動かない』んだなぁ、数少ない気に入った(というか落ち着く)服で、おだやかな装いをしたいんだと思う。自分が満足できていればよく、人に何か言われてもマジになんとも思っていない。

別に人におしゃれと思われなくていいし、スタイル良く見えなくてもいい。鏡を見て『この装い見苦しいな』と思うことなく、落ち着いて快適に過ごせるとそれだけでとても満たされる。なぜかはわからないけど、最近『いつもおしゃれですよね、服どこで買ってますか』と言われたり、『邪念さんが着てたワンピース可愛くてイロチをメルカリで買っちゃいました><』と言ってもらえたりして、え?私が!?となっている。言われたときは『……?そっか……?』というお気持ちだったけど、じわじわ素直に嬉しい。

1セット、3セット、のレベルまで絞れているわけじゃないけど、服の数を減らすこと、新しく買うことを意識して控えることで、制服化による恩恵をじゅうぶん感じることができた。

人の心は不思議なもので、2年前苦しんでいた自分を、いまの自分は優しい気持ちで見守ることができる。まだまだお買い物上手とは言えないけど、いくつになろうと服は、着ていないと社会生活が送れない。少しずつでよいので、ファッションとは仲良くやりたい。ほどよい距離感で。

だって昔の人も言っているじゃない?
少し愛して、長ーく愛してって。


(邪念 気圧やば 助けて 2390文字)

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