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「ずっとホラー日記」2月5日(金)の日記

・何を書こうか忘れた。確実に日中は考えていたことがあったはずなのに。記憶を落としただけなのに──。


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・この間友人とおしゃべりした時のことをマンガにしました。友人の課題やらなんやらが落ち着いたということで、酒を交えつつバイオハザード8の体験版「MAIDEN」をプレイしてもらった。私はホラーゲームをプレイするのは苦手だが、実況だったりで人のプレイを見るのは好きだ。クリアしたことのあるホラゲーなんてサイレントヒル3とバイオRE2しかない。怖い体験をしたくないけど内容は知りたいという二律背反をうまいこと成り立たせようとした結果である。実際心の準備もできるし、イヤだったら画面を手で覆ってしまえばいい。自分がプレイしているときはコントローラーで塞がってているので、精神的にはかなり楽だ。

・ただホラーゲームってそれでいいのか?とは思ったりする。ちゃんと恐怖を目の当たりにしてやらなきゃあホラーゲーム明神のバチが当たるんじゃねぇか?でも怖いモンは怖いしなぁ。私はジェットコースターとかもビビるほど苦手なんだけど、おそらく恐怖体験というものに向いてなさ過ぎるのではないかと思う。でもお化け屋敷で客として求められているのはこういう人間なんだな。キャーキャー喚いた後にもう二度とお化け屋敷なんか行かねぇ!って啖呵切ってるタイプ。お化けもご満悦だろうさ。


・ホラーゲームでよくこんなに言うことあるな……。

・どうでもいいけどこの体験版に出てくるめちゃデカい婦人、海外でウケすぎじゃないですか……?



・今日は昼起!バ!終わり!


・なのであの話をします。

・いま爆裂に話題沸騰中の「PUIPUI モルカー」の監督が、学生時代に作成したという作品「マイリトルゴート」を見ました。

・「オオカミと7匹のヤギ」を元にしたストップモーション・アニメで、丸呑みされたヤギの内1匹だけが消化されてしまい、人間の男の子を代わりとしようとするのだが……という感じのお話。

・なのでここからは爆裂ネタバレ注意報!10分くらいだから見てから感想読んでね!ただグロとか虐待描写あるから苦手な人は見んなよ!これ言ってないと怒られるから言っとくぞ!



・見たよね?もうすぐ感想始まるからもうちょい待っててね?





・おっけおっけ。もう少しで始まるよ~。






・もういいよね!?感想始まっちゃうから!!!









・引き返すなら今のうちだぞ!いいんだな!!!!!!!










・始まります。


・まず人形の造形がすごい。オオカミの胃から取り出すシーンでは子ヤギたちの体がテカテカしてて、「さっきまで胃袋にいたんだ……」という説得力を強めてくれている。あと痛々しいほどに爛れた体もグロテスクでよく出来ている。思わず目を背けたくなるようなイヤさが視覚的にこれでもかと襲いかかってくる。


・ナツキの父親に対する表現も面白かった。人間とオオカミでシーンごとに変化しているのは、おそらく視点の違いによるもの。ナツキくんからは人間としての父親に見えているけれど、ヤギ達からしてみればナツキという家族を襲う敵=オオカミに見えているという感じだと思う。最後にお尻丸出しなのも日頃から性暴力を行っているというのが分かって最悪だった。


・そしておそらく一番ヤバいのがヤギの母親。ナツキくんを家に入れた後、「今までどこに行っていたの?」と聞いているあたりホントに記憶を改ざんできるタイプだと思う。他人の子を誘拐しておいて、なんの罪悪感もなく自分の子として育てようとしてるのはさすがにヤバすぎる。他にも子ども達に互いの毛並みを確認させないよう言っていたり、鏡をあえて隠していたり、とにかくマイナスを隠そうとしている。自分の子ども達を守ろうとするあまり、きちんと理解させないといけない部分まで隠しているのは過保護を通り過ぎて狂気だろう。小屋の中もボロボロだし、想像すればするほど恐ろしくなってくる。


・ただ10分という短い尺にも関わらず話はわかりやすく、終盤のアクションシーンは動きやカメラワークが激しくて非常に見応えがあった。監督のインタビューによると、製作に1年、撮影だけで4ヶ月かかっているそうなので本当に頭が上がらない。これからも「PUIPUI モルカー」の製作頑張ってください。



・ナツキのパパの声優が監督本人なの本当に怖いね……。

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