卒業生へ

今週、塾で教えている6年生との最後の授業が、あります。最後の授業で、伝えたいことをしっかり伝えられるように、原稿を文章にしてまとめました。これは、私が中学の先生から授かり、今でも自分を支えている気持ちと同じなのだろうと思います。


この最後の授業で卒業する皆さんに伝えたいことは一つだけです。それは、私はみなさんを愛して愛してやまず、みなさんのことが大好きで、みなさんのファンであるということです。

さて、みなさんはこの塾がどういう塾か知っているでしょうか?
ここは、実は頭が良くなるための場所ではありません。塾なのに。
この塾はみなさんをメシが食える大人、つまり、自分のご飯や住む場所のために必要なお金は自分で稼げるような自立した大人に育てるための場所であり、そして何より、モテる大人に育てるための場所です。
そうです、モテる大人です。マジです。嘘ではありません。HPにも載っています。まあ、もちろんかわいい彼女やかっこいい彼氏をつくってほしいというわけではありません。
モテるというのは、私なりの言葉で表現すれば、人から頼られたり好かれたりして、コイツと一緒にいたいと思わせるということです。

ではモテる大人とは具体的にどんな人なのでしょうか?
実は私はまだその答えがわかっていません。なのでみなさんにもぜひこれから考えてみてほしいなと思います。
ですが、少なくとも一つだけ、最低条件として、自分で自分がかっこいい、言い換えればダサくないと思えるということはあると考えています。例えば、明日提出する宿題があるのにゲームをやって翌日先生に怒られて謝る、もちろんこれは良くないことでもありますが、それ以上にダサいと思いませんか?
自分がやるべきだと思うことが目の前にあるのにやりたいことを優先してしまう、そういう誰よりも自分自身が自分を嫌いになるようなことをなくし、自分で自分をイケてると思えるようになることが、まずは大事なのではないかと思っています。

しかし、この自分で自分をかっこいいと思うということは、実は簡単ではありません。特に、これからみなさんが経験する10代半ばという時期は、思春期と言って人生で最も深刻に、自分の価値や生きている理由について悩むことになる時期です。

だからこそ覚えていてください。みなさんが私という一人の人間を魅了しているということは揺るぎない事実です。これまでみなさんと過ごしてきて、みなさんには溢れんばかりの魅力が詰まっていることを知っています。

私にとってはみなさんは今もうすでに、十分モテる人間なので、このまま大人になって欲しいと思っています。

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