風変わりな場所に出る求人広告

極端な採用難が続く時代、一般的な求人媒体だけでなくあの手この手で接点を増やす動きが広がっています。これまでに見た珍しい場所に現れた求人広告を紹介します。
過去に見かけたものなので、現在も同様の広告が出ているとは限りません。新しいものを見かけたら随時追加するかもしれません。

マネーフォワード

アプリからのお知らせに並んでプロダクトマネージャーの求人広告が表示されました。給与振込口座を連携させている人は勤め先と給料の手取りがわかるので、IT企業勤務かつ収入レンジ(≃その人のレベル)でターゲティング広告を打てます。これがターゲティング広告なのかはわかりませんが、そうだとしたら有効な方法かもしれません。

Notion

Notionの右クリックメニューに表示された広告

Notionはまさかの右クリックメニューです。普通のメニューに並んで唐突に「Notionで働く」オプションが登場しました。このメニューはコードブロックを右クリックしたときだけ表示されるようで、写真やなどその他のブロックでは表示されませんでした。もし他のメニューで見かけた方は教えてください。コードブロックをよく使う主にエンジニア向け広告でないかと思われます。

Mention Me

Mention MeはイギリスにあるIT企業です。ログイン画面のHTTPレスポンスの"X-Mention-This"ヘッダに求人メッセージが表示されます。スクリーンショットでは省いていますが、問い合わせ先メールアドレスが記載されています。これは言うまでもなく開発職を想定したメッセージでしょう。
このメッセージ自体はアクセスした人全員に送られています。ですが、ブラウザでは通常表示されません。ブラウザの開発者モードで意図的に確認するか、今回利用したhttpieのような開発向けのHTTPクライアントを使わなければ気がつきません。
エンジニアでも普通は見ません。たまたまページの表示がおかしかったりすると表示することもあるでしょう。そしてその会社を応募しようか考えている人なら表示してくれる可能性も高そうです。(少なくとも自分はこれまで応募した企業のサービスサイトのHTTPヘッダは確認してます)
ではこの方法がありなのか、といえば個人的にはなしです。理由は簡単でRFC6648で"X-"からはじまるヘッダは非推奨とされているからです。SHOULD NOTなので、完全にダメではないのですが、わざわざRFCに反するヘッダを送る必要はないよねと思います。RFC違反の求人出してる会社だ、と言われたくもないですし。

3.  Recommendations for Creators of New Parameters

   Creators of new parameters to be used in the context of application
   protocols:

   1.  SHOULD assume that all parameters they create might become
       standardized, public, commonly deployed, or usable across
       multiple implementations.

   2.  SHOULD employ meaningful parameter names that they have reason to
       believe are currently unused.

   3.  SHOULD NOT prefix their parameter names with "X-" or similar
       constructs.

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