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プラセンタ注射剤💉、聞いたことありませんか❓ 説明します❗

 プラセンタ注射で、「美容、疲労回復、花粉症にお薦め」とかの文面を
見ることがありませんか 今回は、この注射剤💉について説明します
 先ず、プラセンタは、日本語で「胎盤」を意味します。
胎盤は母体から栄養・酸素を胎児に送り、二酸化炭素や老廃物を排出する
働き、さらに胎児の成長に必要なホルモンなどを作り、胎児に供給する働き
もあります。
 胎盤には、10種類程のアミノ酸やミネラル、ビタミン、酵素など生命維持や必要な栄養素が豊富に含まれています。
 この胎盤を利用した医薬品としては、現在 2種類(ラエンネック注射剤メルスモン注射剤)があり、厚労省に許可された薬剤です。
 この2種類は、何れもヒトの胎盤を原料とし、国内の工場で厳密に製造されている注射剤💉です。製造過程は、厳密に感染症のチェックが行われていて、安全性の高い注射剤ですが、未知の感染症については、安全性の証明がされていないという観点からヒト胎盤注射剤を行った方は、それ以降の献血が出来ません。但し、献血は出来なくなりますが輸血を受けることは出来ます。
 さて、ラエンネック注射剤の適応は、 ゛慢性肝疾患における肝機能の改善゛で1日1回 2mLを皮下又は筋注(症状により1日 2~3回注射出来る)となっています。1本当りの薬価(薬の価格)は189円
また、メルスモン注射剤の適応は、゛更年期障害、乳汁分泌不全゛で1日1回2mLを毎日又は隔日に皮下注射、薬価は200円/本。なお、更年期障害なので、適応の年齢は、おおむね45~59歳となります。
 これらの注射剤で、上記の適応症治療を行う時は「保険診療」となりますが、それ以外の「美容・アンチエイジング・疲労回復・肩こり・ニキビ・美肌・アトピー改善・冷え性など」で注射する場合は、「自由診療」となり、費用は医療機関により違ってきます。多くは1本当り 1,000円~2,000円程度のようです🤔
 日本プラセンタ医学会によると、1回の注入量は平均として注射剤2〜4本程度、回数は週1回、若しくは2週間に1回が平均的だとしています。
 知っておいてほしいのは、多く打ったからといって、必ずしも高い効果が得られるわけではありません。また胎盤には処理したとしても、様々な栄養素が含まれている為、まれに蕁麻疹、赤み、腫れといったアレルギー反応が起こる場合がありますから、注意が必要です
 紹介した注射剤以外に、プラセンタ配合のサプリメントやドリンク、化粧品などを見たことがある方・購入したことがある方もいるかもしれません。これらの多くは、ヒト由来ではなく、馬や豚などのほ乳類の胎盤が原料として使用されています。悪質な商品では、そもそも胎盤を持たない海洋生物植物由来物質を゛プラセンタ ゛と言う商品もあり、注意が必要です😮。

📌医薬品副作用被害救済制度の対象となる健康被害
 医薬品を適正に使用したにも係わらず発生した副作用により入院、障害、死亡の場合は、この副作用被害救済給付の受給出来ます。
しかし、「自由診療」のように、許可された適応以外により健康被害が発生した場合は、多くは給付対象外となります。「自由診療」を受ける際には、こうした点も考えて下さい❗

 


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