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『NIKKE』研究総論(1 ) ニケとは何ぞや
『勝利の女神:NIKKE』におけるニケとは、女性の脳を利用して製作されるサイボーグの一種である。サイボーグと言ったりガイノイドと言ったりヒューマノイド……とこの類の用語は扱いがよくわからないので、ここでは日本が誇る偉大な漫画家のひとりである石ノ森章太郎の『サイボーグ009』にあやかりサイボーグに統一させていただく。
ちなみに私がこういうことをはじめた理由が『空想科学読本』でのサイボーグ009の記事である。作品内のサイボーグたちは体の全てを人工物に置換されているが、これをしだすと際限が無くなる云々の記事がいまだに忘れられない。遠い未来に『NIKKE』が誕生してこういう駄文が書かれるとは、石ノ森先生も想像していなかっただろう。
「何故女性なんですか!?男性じゃダメなんですか!?」と言う声が聞こえてきそうだが、理由は男性の脳では上手くいかなかったからだ。ただ、女性の脳と近いとされる同性愛者の男性脳でどうなるかは不明だ。人口1000万まで減った中、男性の数%に現れるとされる同性愛者を見つけて検体に出すのは容易ではなさそうだが…
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また、動物の脳でもニケを製作する実験が、アーク三大企業のひとつ・エリシオンで行われていたがこれも失敗している。この話には続きがあり、研究員が追い出された後、イングリッドCEOの飼い犬を拉致して改造し爆弾テロを企てたまである。ちなみにポリはこの事件で殉職し(公務員のため対外的には長期休暇に入った事にされ、ニケ化して死んだことは公になっていないが)ニケになったが、その際、犬の遺伝子が混ざった可能性がある。モフモフの髪をワシャワシャしたり頭を撫でられると喜ぶのはそのせいか?
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ニケは生体部品と機械部品を組み合わせて製造される。またエネルギーは心臓部に置かれたコアから自家発電方式で産み出される。これにより食事などで栄養を摂取せずとも活動が出来る。ただし、生体部品から呼吸・消化・吸収・排泄の機能は失われていない(生殖機能は除外されているが、性行為は可能)。これに関しては、今後別個に記事にしていく予定だ。
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ニケがサイボーグの理由は、謎の侵略者・ラプチャーと戦うためだ。ラプチャーには当時の対人用銃火器では対応できなかったのだ。恐らく、戦車等の大口径銃火器や核兵器などはさすがに有効だったと考えられる。航空機もストームブリンガーに制空権を握られながらも果敢に迎撃したりする。
例えばICBMでの攻撃を企図したが、それ対策専用のラプチャーが開発されエネルギーだけ反射させられた話すら出てくる。この個体はゴッデス部隊に打倒されたが量産されている可能性があったため、軌道エレベーター突入作戦時の支援が出来ないとされた。
それにマザーホエールと呼ばれる超大型輸送用ラプチャーの撃墜例が少数ながら存在していたりする。
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基本的に第一次なり第一回などの言葉は後に続くものがない限り付かないものだ。第一次世界大戦も第二次世界大戦が始まるまではただの世界大戦であったのだから。話は逸れたし憶測の範囲に過ぎないのでこの話はここまでにする。
ラプチャーに対抗するため、人類は様々なコンセプトの兵器を多数生み出し投入する。ニケはその中のひとつに過ぎなかった。しかもニケには作中でも意味が完全に解明されていない技術すら投入されていたりとだいぶ混乱している。だが言えることは、ニケには人間が通常扱えない重量の火器を扱えること、頭部さえ無事なら各部位の修理で再復帰出来る堅牢性、何時間も歩き続けたり数日眠らずとも支障を起こさない耐久性を有している。
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ただし、ニケにも大きな問題があった。ニケ化には事実上女性しか適しておらず、年齢や疾病による制限が存在する事、脚部ブースターなどの人間から外れた外観を持たせると認知的不協和から最悪精神崩壊を起こすなどメンタル面の脆弱さを持つ事、そして何より成功率が低い事だ。
ニケには汎用クローニングされたボディを使用した量産型ニケと、脳の持ち主の身体をクローニングして最適化された独自の個体が存在する。現状、この境目を自在にコントロールする事は出来ない。ニケ化処理された脳の、記憶の残り具合でその後の過程が変わると推測される。とある部隊のオリジナルな方のニケは人間時の記憶をほぼ残しているが、量産型は殆ど覚えていない旨の発言が見られる。
これらの諸問題は今のボディの性能向上をもってしても解決しきれていないため、いまだに地上奪還の糸口すら掴めずにいる。男性側も、軍人教育がどうしようもないのもあるのだが…
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作中の歴史では、いくつもの課題を乗り越え漸くニケは正式にロールアウトした。特に、量産型ではない6人(註 実は紅蓮のみフェアリーテールモデルではない量産型タイプであるが、カスタマイズを繰り返してほとんどその面影がない。また現在ではリリーバイスは含めないとする論調が多数を占める)の個体が中核を占めるゴッデス部隊は大きな戦果を上げ続ける。しかしラプチャーもコンピューターウイルスめいた対抗策を打ち出してきた。それは侵食(反応)である。
今回はここまで。