新規農産物がパクり潰される未来

　現物が人の手に渡るリスクはゼロにはならず、今気をつけていてもいずれ流出は免れない。

　機械製造のように高度な専門性が不要なので生産が容易にできてしまい、どれだけ流出を防ごうと気を配っても完全に抜け道を潰すことが難しい。

　そんな農産物の流出は今、深刻な問題になっているらしい。

気づけば偽物が“本物”に　脅かされる日本の化粧品や農産物

　とても腹立たしいけど、短期的に見ても長期的に見てもパクったもん勝ちだよな。

　産みの苦しみを味わうことなくお金を稼げてノウハウを蓄え、そうして開発者たちのやる気が失われていったら、今度は立場が交代、パクってた側が新しいものを世に出し始める。

　でもこれって農産物だけでなく全てにおいて言えることで、パクリなんてどこにでもある。例えば高級ブランドだって模倣品に苦労しているはず。

　でもそういったものと違って食品ていうのは多くの人々にとって安い方がいい、ちょっとした違いなんてわからないんだから。ほぼ一緒だったらどちらでも、と、本物志向に向かっていきにくい。だから余計、パクリは助長される。

　だとしたら、生産者の方が変わっていくしかないのかな。アイフォンみたいに、安いラインと高級ラインを揃えて、安い方をパクリ生産者へ正式に提供する。大事なのは生産や流通を絞って価値さらには利益を保つことではなく、取って代わられるのを防ぎブランドを守るため。