ご近所ミステリー うわさのふたり

あらすじ:近所の女性を自分の車に乗せていた小田林厚介は、近くのラブホテル前で事故を起こしてしまった。たちまちそのニュースは近所中に広がり、年度末に開かれた自治会の決算総会でもちょっとした騒動になった。だが、厚介には疑問もあり調べてゆくうちに思わぬ展開になって行く事に。
ご近所ミステリー第十一弾です。読んで頂ければ幸いです。

 今年度の自治会の決算総会に出席しながら、ほとほと運が悪いと思う小田林厚介だった。先月、近所に住む紅岡順子を乗せた厚介の車がよりにもよって自宅から一キロほどしか離れていないラブホテル前で事故ってしまったのだ。順子を家の近くで降ろすと近所の目もあるので、少し離れてはいるが彼女の車を停めてあるモールの駐車場まで送る途中だった。
 事故そのものは大したものでは無かったが、現場検証に二人の警官がやって来て、厚介はいろいろと聞かれた。その様子を見ながら通過していく車ばかりでなく、その場から離れずじっと見ている通行人もいれば、近所からわざわざ見物に来る住民もいた。近所中に厚介と順子の噂が広まって行くのは時間の問題だった。しかも、事故の場所が場所だけに二人にとって厄介だった。

 あの日、一時間近い現場検証の後、家に帰ると妻は事故の事をすでに知っていた。
「スタンドに立ち寄りガソリンを入れて帰る途中、自治会の同じ役員の紅岡さんが疲れた様子でバス停にいるのが見えたので、ついでに送ってあげる途中だったんだ」
とだけ言って、事故の場所については触れなかった。妻は
 「あそう。それは大変でしたね」
と言っただけで何も訊かなかった。その後も妻の態度や言葉など、今までと全く変わることは無かった。寝室が別になった事を除いては。

 今、こうしていろんなことを思い出しながら、公民館で開かれたこの総会に出席している厚介だった。年度末のこの総会には役員ばかりでなく、一般の住民も大勢出席しており、このように多くの住民の前で座るというのは初めてだった。それゆえ事故後、それほど時間が経っていないこともあり、彼らの反応が気に掛かるのだった。
 今年度、彼は輪番で役員になり防犯委員として活動しており、この総会で一年を通しての活動内容等について報告することになっていた。また、順子も役員に選ばれており、彼女はリサイクル推進委員になっていた。
 厚介は様々な報告の中で、長年懸案になっていた常夜灯の十メートル間隔での完全設置にようやくこぎつけた経緯などを丁寧に話したものの、拍手はまばらだった。厚介は少し物足りなさを感じたが、変なヤジを浴びることもなかったので、とりあえずホッとした。
 その後、数人の各委員の報告の後、リサイクル推進委員の順子が、毎月定期的に各家庭から出されている新聞紙、雑誌、ダンボール箱等による収入や回収車のガソリン代の支出等の収支決算を、レジュメを見ながら報告していたが、緊張しているのか時たま声を震わせていた。
その時、ふと何か異様な空気を察知した厚介はレジュメから目を離し周りを見ると、あちらこちらから容赦なく好奇な視線が自分に投げられているのを感じた。それが順子に伝染したのか彼女は何度も数字を読み間違えた。
その後、場をつなぐような質問が二、三あったが、全会一致で決算報告を承認し、無事総会が終わるのかと思われた時、横山京美がさっと手を上げ
「待って下さい。先ほどリサイクル推進委員の紅岡さんから報告がありましたけど、数値に誤りがあると思います。今改めて収入と支出額を計算しますと、八千円不足しています。これではまずいんじゃないですか、紅岡さん、どうなんです?それに失礼ですが、会計監査にあたられた染谷理子さんは、このミスにお気づきにならなかったんですか?」
と鋭く詰問する口調で言った。
 その時一瞬、室内に「おー!」というどよめきが起こった。考え事をしていたのか、順子は事態が呑み込めなかったようで、両隣の役員から横山京美の質問の説明をしてもらっているようだった。
 多くの出席者の頭には、すぐさまラブホテル前の事故が蘇ったに違いなかった。まるで今まで我慢していたかのように、あちらこちらで私語が始まった。中には八千円という金額に嬉しそうに反応する連中もおり、これ聞こえよがしに
 「八千円と言えば、休憩二時間分か。イイコトが十分できるナ、ヘヘヘ」と言えば「オレはもう歳だから二時間は無理だんべ」などあちらこちらで男連中の下卑た話で盛り上がっていたが、役員の席にいた会計監査の染谷理子が立ち上がり、ミスをうっかり見落としてしまったことを謝罪した。
その後、少しして順子が立ち上がると室内は急に静まり返り、その異様な空気の中で
 「ミスをしてしまい申し訳ございません。今自治会長さんとお話しさせて頂いたのですが、もう一度領収書としっかり照合致しまして、再度染谷先生の監査を経た上で、改めて収支決算報告書を回覧板で回したいと思います。その際すべての領収書のコピーも添付いたしますので、もし何か疑義があれば、自治会長さんか私に言ってもらえば、再度総会を開くという事にさせて頂けませんか?」
と、横山京美の方を向きながら、うつむき加減で順子は言った。元々多くの住民は決算報告については大した関心も無いので誰も異議を唱える者もおらず、何となくそのように決まったようだった。ただ、女同士のさらなるバトルを期待した男達の残念そうな表情があちらこちらにあった。
とにかく、思わぬ展開で一波乱あったものの何とか総会は閉会した。だが、厚介には後味の悪い総会になった。特に金銭が絡んでいるだけになおさらだった。順子のミスに監査の理子の見落とし、それに京美の鋭い指摘。それにしても初歩的なミスで奇妙と言えば奇妙な感じもするのだった。

その数日後、病院の呼吸器科に定期の受診に行った帰り、駐車場に行くと白のレクサスが停まっていた。素早くナンバープレートもチェックしたが、順子のレクサスに違いなかった。ひょっとして車の中に順子がいるのではないかと思い、レクサスに向かって歩き始めた時、横の方からやって来た女性がレクサスに乗り込んだ。どこかで見た感じのする女性と思った瞬間、総会で順子のミスを鋭く指摘していた横山京美だと気づいた。
彼女はあの時と同じようにきりっとした表情で、まるで自分の車のように乗り込み、自らハンドルを握り重厚な音を残し一人走り去って行った。
<順子と京美は知り合いなのか?>厚介は事態が呑み込めなかった。奇妙な場面に出くわし、総会でのことを思い出していた。尤も、知り合いでも間違いは間違いであり、彼女が指摘したことは間違いではなかった。それにしても何となく釈然としなかった。それに、監査の理子もあのミスを見落としたのもやはり不思議な気がした。

厚介は結婚してこの地区に引越ししてから十数年になるが、近所の人との交流も必要最小限で、殆どの事は妻がやっていた。たいていの男達と同様、複雑な近所の事には極力関わりたくなかった。
流石にふた筋向こうの順子の家は知っていたが、横山京美や染谷理子の家がどこにあるのかは知らなかった。会社が休みの水曜日、自治会名簿にある地区番地をもとに散歩がてら、彼女達の家の周りをぶらついてみようかと思った。
京美の瀟洒なこじんまりとした家を通りすぎ十分ほど歩くと染谷のモダンな家があった。その表札の横には何か細長い表札が掛けられてあった。敷地の中に少し入って見ると、染谷行政書士事務所と書かれてあった。理子は行政書士だったのだ。その肩書を買われたのかどうか詳しい事は知らないが、役員会で自治会の監査を数年やっていると聞いたような気がした。その理子が大事な監査のミスをしたのだった。そんなことを思いながら、行政書士の文字を眺めていると
「どうぞご用件があれば中にお入り下さい」
と庭の手入れをしていた理子は厚介に声を掛けた。いきなり横から声を掛けられ厚介はビックリしたが、理子は相談に来た客と間違えたようだった。
「あ、いえ」
と、とっさに言葉にならないようなことを呟いていると
 「あ、小田林さんだ、失礼しました。総会での収支決算書の訂正についてですか?」
と理子はすぐさま話題を変え、表情も少し硬くなったように思われた。
 「いや、そういう訳ではなく、たまたま散歩でこの辺りを通っただけです」
と言った。
「あそうですか。で、例の件ですが、入念にチェックしまして昨日回覧版で流しましたわ」
と理子はきっぱりと言った。少しの沈黙があり、適当な話題を探していると、理子は少し声を潜めて
 「小田林さん、あの常夜灯の完全設置では自治会に入っていない今野さんを説得するのにずいぶん苦労されたみたいですね。でも今野さんが折れてくれて良かったですよね」
と言った。
 「ええ、はじめのうちは、あの人、一切聞く耳を持ってなかったので、一時はどうなるかと思いましたけど、何であれ結果オーライで良かったです」
と言ってその場を離れた。その時ガレージに入ってある黒のアルファードの特徴のあるフロントの精悍でゴージャスな部分がちらっと目に入った。
 <理子は順子ともつながっている!>その驚きで心臓の鼓動をしばらく耳にしながら歩を進めていた。
厚介は防犯委員として何度も今野宅を訪ね、地域の防犯のために協力してくれるように説得していたのだった。元々自治会に不信感を持っていた今野卓也を説得するのにずいぶんと苦労した。だが、その状況を人に話すと話が大きくなりさらに困難になると思い、一切人には言わず、妻にさえ言わなかった。ただ、ベッドの中で順子にはついポロっと漏らしてしまったことがあった。
 <順子のミスを指摘した京美、その決算書を監査していた理子のさらなる見落とし。しかも順子の車を運転していた京美、さらに理子と順子の繋がりを思うと、あの総会の騒動は一体何だったのか?>と思うのだった。
 
厚介と順子との始まりは、あの事故の半年ほど前だった。
胸の不調で病院に受診に行ったあの日、呼吸器科の受付を探しながら歩いていると、偶然待合にいた近所に住む順子と目が合った。そのまま通り過ぎるのもどうかと思い、順子に近付き一言二言言葉を交わしたのだが、そこは婦人科の待合だと気付き慌ててその場を離れた。
 エックス線と血液検査の結果、幸い大したことは無くホッとして駐車場に行くと、順子が一台向こうにあるレクサスの前で、車のキーを探しているのかエルメスのハンドバッグに手を入れていた。「あっ」という小田林の声に振り向くと、栗原小巻似の順子はすぐに笑顔で彼を見た。彼はつい嬉しくなり
「またお会いしましたね。ハローアゲイン!」
と彼も笑顔でお茶目に言った。
 「これからお帰りですか?折角ですから軽く食事でもどうですか?肺ガンかと心配していたんですが、大したことが無かったので、おごりますよ」
と自分でも不思議なくらい流暢に言えた。だが、<何が折角ですからだ>と思いながらも、笑顔でとりつくろったものの、内心ドキドキして順子の返事を待った。「今日は都合が悪いのでまたいつかにしましょう」などと言われると思ったが
 「おたく、いいですの?奥さんが昼食の用意をされてるんじゃないのですか?」
と順子は言った。
 「今日はもっと時間がかかり、帰りは昼過ぎになると思ったので、外で済ますと言っておいたのでいいんです」
「じゃ、どこか行きましょうか?」
と順子は言うのだった。<言ってみるものだ>と厚介はうまく言えた自分を内心ホメていた。その時、順子は
 「少し離れたところがいいですね」
と少し声のトーンを違えて言った。何だかんだ言っても知り合いに見られるとやはりまずいのだった。これは厚介にとっても同じだが、そこまで頭が回らなかった。最近、妻から夜を拒否されることが多くなったこともあるのかも知れない。
 二人はスマホで適当なレストランを探し、そこで落ち合う事にした。厚介はその嬉しさで愛車である中古の旧マーチのアクセルを少し吹かし気味に走らせ、指定のレストランでレクサスの到着を待った。途中でドタキャンされても文句はなかった。これだけでも十分楽しめたのだった。
彼女はやって来た。この場で、ランチとはお粗末だし、ペダンチックに振舞って馬脚を現すのもみっともないので、順子に任せた。ただ、食事をしながらも、厚介と同じ三十代後半だが清楚な感じのする彼女の前では、緊張してあまり話が弾まなかった。
彼女もそう思ったのか、コーヒーとデザートの店をスマホで探し、またそこで落ち合う事にした。
その店は向き合う席よりも隣り合って座る席が多く、店も気を利かしカップルには隣り合って座る席に案内してくれた。そこで一時間程いると周りは薄暗くなっており、近くのホテルの灯りもちらほら点き始める時間になっていた。話の合間の沈黙も厚介は何故が心地良く感じた。
厚介は順子をマーチに乗せ、あまり派手さのないホテルに入った。順子は予想外に激しかった。
一時間程してホテルを出たマーチは、さっきのコーヒーショップの駐車場まで行き、マーチとレクサスはそれぞれの場所に帰って行った。

人生の折り返し点で魔物にふと誘われた中年男女。彼らにはすぐに引き返すことはできず、気がつくまですべて無力、の筈だった。しかしながら、あの事故で順子は我に返ったのかも知れない。それ以降、順子は彼からそっと離れて行こうとしており、総会の時も順子は厚介と目を合わせようともしなかった。
彼としてももう終わりはやむなしと思ってはいるが、総会での混乱や彼女達の関係など、事実を知りたいと思うのだった。京美や理子に訊いても言ってくれるとは思えなかった。
だが、あの事故以来、順子とは今までのように秘かに連絡を取り合い、マーチでホテルに行くこともなくなっていた。つまり自然消滅に向かっており、家では家庭内離婚と言うお決まりのパターンになっていた。
彼は数度のメールの後、何とか順子と会うことが出来た。どういうわけか、目の前の順子は以前とは異なり、栗原小巻似には見えなかった。彼はどことなくビジネスライクの口調で
 「いろんなことを見聞きしたので、君に聞いてみたいんだ」
 「何をです?」
と言う順子もビジネスライクの口調だった。
 「君と横山京美、それに染谷理子との関係だよ。君は京美それに理子と繋がってるんだろう?」
 「それがおたくとどういう関係があるのですか?」
と彼女は否定はしなかった。
 「直接はないけれど、先日、病院の駐車場で、君の収支決算のミスを鋭く指摘した横山京美が君のレクサスに乗って運転して行くのを見たし、監査の染谷理子は君にしか言ってない今野卓也とのことを知っていた。どう考えても変だよ」
 「それだけですか?」
 「ハッキリ言えるのはね」
 「あそう」
と順子は言ったが、息苦しいほどの長い沈黙があった。苦しくなったのか順子の方が口を開き
 「私達三人の共通点、分かります?」
と少し意外な事を聞いた。
 「君と同じように横山京美も染谷理子も結婚はしていないように思うけれど・・・」
 「それだけ?」
 「うん、それだけかな」
 「京美さんは小さなブティックを経営してるし、私はネットで中古レコードの店を経営してるの。おたくには言わなかったけどね。それに理子さんは行政書士で事務所も構えているわ」
 「要するに三人ともそれなりに経済的に自立してるという事?」
 「それなりにとは失礼ね」
と言う順子の冷ややかな言葉にドキリとしたが、少し笑顔に変わったのでホッとした。
 「私達三人は、男に頼らず生きて行くため、苦しくてもお互い、歯を食い縛って頑張って行こうと決めていたの。何だかんだ言っても男社会でしょ。だから何よりもまず経済的に自立することを目指したの」
 「あそう、それでどのように君たち三人が結びついたんだい?」
 「以前、私は派遣社員として働いていたんだけど、仕事中、「ハケンはウチの社員じゃありません!」とお局社員から二回ほど吐き捨てるように言われたの。それが悔しくて帰りのバスの中で泣いていると「どうしたんですか?大丈夫ですか?」と声を掛けてくれたのが近所に住む京美だったの。京美も派遣社員で、私と同じような経験をしていて、私の気持ちをよく理解してくれたわ。私達は帰りが一緒になった時は、辛い事などよく話し合っていたけど、このような状況について、この地区に住む行政書士の染谷さんに相談してみようという事になったの。行政書士だから、少しズレているとは思ったけど、とりあえず会って話してみたの。勿論、解決策は見つからなかったけれど、私達三人は仲良くなった。そして私達は染谷さんに刺激され、今ではそれぞれ店を持つようになった」
 「それは分かったけど、あの総会での騒動は何だったんだい?」
 「私達三人の結束は固かったけど、あの事故で私があなたと秘かに付き合っていたことがバレたのよ。事故現場の車の向きや場所をよく見れば、あのホテルから出て来ていない事は分かる筈だけど、私達は事故の前から男女の関係だったことを彼女達はすぐに察知したの」
と言った後、伏し目がちに
「それに、悪いけど私は近所中であなたと噂の二人になることにも耐えられないの」
と言ったが
 「そういった事とあの騒動がどう繋がるんだい?」
と厚介は少し苛ついているようだった。
 「私は元の三人に戻ることに決めたの。その証として総会の場で三人、あんなパフォーマンスをすることにしたの」
と言った。
 「結束の証として決算書のミスに絡む演技なんて、ボクは君の言ってることが全く理解できない。でも、要するに君は僕と別れて元の三人のグループに戻ったというか、引き戻されたという事かい?」
「ま、結果としてはね」
と順子は言葉を選んでいるようだったが、急に厚介の目を見つめ
 「だって、あなたとあんなことを続けていても私には何も得るものは無いんですもの」
とハッキリ言った。そう言われれば、厚介に返す言葉は無かった。
とっくに冷めていたモカを一口、口に含み、去って行く順子の後ろ姿を未練がましくじっと見ながら、これからも続く妻との味気ない日々を思うのだった。

 ただ、彼には誰にも口にしていない事があった。あの事故は前の車がラブホテル前でいきなり急ブレーキをかけたため、後ろのマーチが止まり切れず追突してしまい、過失の大半は急ブレーキをかけた車にある事になっていた。
実はあの時、厚介はすでに二人の仲はもう終わっていることを惨めなほどに自覚していた。冷めた順子を抱けば抱くほど、厚介の気持ちも凍りつくような寒々としたものになっていたのだ。だがそれでも、もし順子を失ってしまえば自分が粉々に壊れて行く恐怖に一瞬思考停止になりブレーキも忘れ、ハッと気づいたと同時に急ブレーキを掛けた前の車に追突していたのだった。

 順子と他人の関係になって半月程経ったある日、一人侘しく朝食をとっていると、朝のテレビで「最近、レクサスやアルファードのような高級車を狙う窃盗事件が発生しています。犯行は数人のグループでなされている模様で、悪徳行政書士により名義の変更も巧みになされている可能性もあり警察は注意を呼び掛けています」と放映されていた。
 厚介は総会で彼女達がまるで仲たがいしているかのような下手な芝居をしていた理由が分かったような気がした。


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