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変わらないもの

今年のお盆も実家に帰省。
その期間にとても目頭が熱くなったことがあった。

私の実家のから徒歩5分、走れば3分程のところに公園がある。
道路を渡れば広い海が見え
反対の道路を渡ればすぐに山
そんな田舎の公園。

小学校の遠足や休日の遊び場として
何度も何度も通った公園。

そんな公園に十数年ぶりに足を運んだ。

綺麗に整備されていた道はたくさんの木々で覆われ
芝生には膝の高さまで草が茂り
テニスコートのネットは外され
コートを囲うネットにはいくつもの大きな穴
たくさん遊んだ大型滑り台は小さな複合遊具に
ブランコは取り壊されて無くなっていた

変わり果てた公園に胸がぎゅっと苦しくなった。
ああ、こんなに変わってしまったのか。

でも

そっと瞼を閉じると
あの頃の景色や匂いが甦ってくる。

公園の姿形は変わってしまったけれど、間違いなくここある。

あの頃から変わらない
決して色あせることのない
思い出。

幼かった自分が
またこの場所で
旦那と犬と歩いている。

なんだかとても泣きそうになった。



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