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プチアクアポニックスのススメ


皆さんはアクアポニックスという概念をご存知だろうか?
食用ティラピアの養殖等の水産と野菜などの水耕栽培を組み合わせ同時にやっちゃおうというアレだ。
魚にとっては排出するアンモニア及びろ過によって硝化したものを吸収して貰い安定した水質を得られ、植物にとっては水と肥料を常に供給されるため一石二鳥、というものなのだが…
今回ススメるのはあくまでもプチ!濾過機能の安定感を高めて愛魚に快適な居住環境を提供することに主眼を置いて、ここ一年で試した中でのオススメ植物を紹介していこうと思う。

まずはポトス…!!!


鉢底ネットで組んだハイドロボール半曝気培地では根の成長は抑え目で葉と茎が逞しく育つ

我が家の水槽は日淡メイン、基本的に無加温(観測最低水温4.6℃)であるため、出来るだけ根腐れしにくく耐寒性のある植物を選定せねばならない。
魚にとって無害でありつつ、出来るだけタフでなければならない。
その制限の中で現在最も適性が高いと感じるのがポトスである。
所感としてはサツマイモちょい下並に栄養を食ってバカスカ成長し、根腐れに負けず室内電灯程度でも健気に育つタフガイ…!

根腐れ防止にと常に曝気を行うためハイドロボールで培地を形成したverとシンプルに水差しの2パターンで現在運用しているが窓際の太陽光をふんだんに利用できる株はもちろん、室内電灯の低光量でも水に負けずスクスク育って余剰栄養分を吸ってくれる。



根を張る培地を設けず水差しのみだと葉と茎の成長は新芽が出るものの抑え目で、水中の根がやはずに伸びていく。


まだ冬を迎えてはいないが、株の提供元が一番寒く一番暗いリビングに鉢植えしてあるものだったためこれが今季一番、文字通りの期待株と言える。

根張りできる培地ありと水差しのみで冬越しにどう差が出るか見物である。


その2!テーブルヤシ!
上画像のポトスと一緒にハイドロボール培地に植え込んである。
安定感はあるが栄養分の食い方がかなり控えめなので私の場合サブとしての運用、これのみで運用するなら一つのケースに纏めて複数本植える、その際は根が絡みあい過ぎての根腐れなどに気を付けたいところである。


番外、サツマイモ!(のツル)

加温前提ならアリどころかtear1のポテンシャルを秘めている。

これは肥料も光量も滅茶苦茶食うので濾過能力としてはポトスにも勝る。

水質が悪化しやすい夏に導入すれば救世主になりうるが冬になるとやはり徐々に水に負けて春までは持たなかった。
しかしそれは無加温での話。
加温前提、出来れば水槽用ライトありの環境であればこれは凄まじいポテンシャルを秘めている。フレークを大量に給餌するような複数混泳水槽や肉食魚水槽であればイソギンチャクの如く根を伸ばし、それをトリミングしてを繰り返し、立派な植物濾過フィルターとしての役割を果たすだろう。

以上、現段階で私が試した濾過安定用プチアクアポニックス植物たちの所感でした。現在の気になるところはやはり根を張る培地の有無による冬越しの可否でしょうかね。まとまった結果が分かり次第それをまた書こうと思います。

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