自由エネルギー原理入門: 知覚・行動・コミュニケーションの計算理論 単行本 – 2021/11/18乾 敏郎 (著), 阪口 豊 (著) Amazonレビュー

自由エネルギー原理(フリストン理論)が 簡潔に理論的に説明されています。

2021年11月22日に日本でレビュー済み

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自由エネルギー原理(フリストン理論)が 簡潔に理論(数学)的に説明されています。
説明も分かりやすく、丁寧です。
※上位領野から下位領野へ下行性の予測のメッセージ・パッシングが行なわれ、各領野の中で予期(予測)が準備される仕組み、下位領野から上位領野へ上行性の予測誤差のメッセージ・パッシングが行なわれる仕組みが数学的に詳しく述べられています。
※予期(予測)を行なうための世界モデルのパラメータの学習方法についても数学的に詳しく述べられています。

[補足] "フリストン説"に於ける"知覚処理"
◆"下行過程"に於いて、"領野"は、"上位領野"から"下行性"の"予測信号"として受け取った"予測知覚表象"を"記憶"する。
※実際には、"領野"が、"上位領野"が持つ"予測知覚表象記憶"を参照する。
※"領野"が持つ"予測知覚表象"が"意識"に上る。
◆"下行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"予測知覚表象記憶"から"隠れ状態"を作り出し、"記憶"する。
※この処理が「推論」と呼ばれる。"トップダウン推論"と言える。
◆"下行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"隠れ状態記憶"から"下位領野の隠れ状態"を作り出し、"記憶"する。
※この処理が「推論」と呼ばれる。"トップダウン推論"と言える。
◆"下行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"下位領野の隠れ状態記憶"から"下位領野の予測知覚表象"を作り出して"記憶"し、それを"下位領野"へ"下行性"の"予測信号"として送る。
※実際には、"下位領野"が、"領野"が持つ"下位領野の予測知覚表象記憶"を参照する。

◆"上行過程"に於いて、"領野"は、"下位領野"から"上行性"の"予測誤差信号"として受け取った"予測誤差表象"を、自己が持つ"下位領野の予測知覚表象記憶"に足し込み"下位領野の実際知覚表象"作り出し、"記憶"する。
※実際には、"領野"が、"下位領野"が持つ"予測誤差表象記憶"を参照する。
◆"上行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"下位領野の実際知覚表象記憶"から"下位領野の隠れ状態"を作り出し、"記憶"する。
※この処理が「推論」と呼ばれる。"ボトムアップ推論"と言える。
◆"上行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"下位領野の隠れ状態記憶"から"隠れ状態"を作り出し、"記憶"する。
※この処理が「推論」と呼ばれる。"ボトムアップ推論"と言える。
◆"上行過程"に於いて、"領野"は、自己が持つ"隠れ状態記憶"から"実際知覚表象"を作り出し、自己が持つ"予測知覚表象記憶"を引き算して"予測誤差表象"を作り出し、"記憶"して、"上位領野"へ"上行性"の"予測誤差信号"として送る。
※実際には、"上位領野"が、"領野"が持つ"予測誤差表象記憶"を参照する。

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