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半年前には響かなかったもの。

 昔の好きだったものが今はよくわからないものになった。
 
 たしかに、あの頃は救われていたはずなのに、その事実は揺るぎないもので。どこかで私は取り違えられたのではないか。そんな風に思うことがある。

 あのときに好きだったキャラクターや食べ物も人も音楽すら、何が良かったのかわからない。自分が自分じゃなくなった気がして、揺らいだ結末が今なのではないか。そんな風におもうことがある。

 でも、たまに、今でも救ってくれる昔好きだったものもある。半年前には響かなかった昔のもの。でも、今は私を救うもの。
 変わってなかったって安心するとともに、少しも変われなかったと苦しくなる。

 むずかしい。

 強くなりたいって願って願って、生きてきたはずなのに、これ以上の強さを身に付けることが怖くなる。誰にも負けない、誰にもやられない、そんな人になりたかったはずなのに、痛みを感じなることがこんなに怖くなるとは思わなかった。

 大人になりたい。
 
 これが一体、正しいのかはわからない。だが、今のところ近い言葉だ。
 大人は大人じゃないし、子供叱る事ができるほど大人な人はいない。でも、少しだけ経験値が高くて、素敵な人はたまにいる。そんな人になれたら、きっと、私はこの世界をもう少し生きやすく、好きでいながら生きれるんだろう。

 全然いつでも、終わりを迎えるのは容易で、どちらかというと待ち遠しい。でも、きっと、それだとダサくて、おもしろくないから。
 もう少しだけね、頑張ってみますっていう話。

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