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走り続ける福岡の女性

福岡の大学で遊び、福岡で就職し、50歳で早期退職。新たな人生に挑戦する私が「福岡の走り続ける女性」をリレー形式で紹介するシリーズを企画しました。

KATARUの塩月理沙さん

第一回目は、福岡の唐人町にある定食屋さんを営む塩月理沙さんのご紹介です。「唐人町、大分」とネットで検索するとKATARUカタルがヒットします。KATARUは大分佐伯市の食材や調味料を使った惣菜の販売と定食屋さんです。こちらのお店は偶然、以前訪れたことがありました。私はあじフライを注文し、娘は鶏の唐揚げを楽しんでいました。

大分のたくさんの食材を皆さんに
大分佐伯市の素材を活かした定食


店内に入ると、割烹着姿の塩月さんが笑顔で出迎えてくれました。彼女は大分県佐伯市出身の1976年生まれ。高校卒業後、福岡に出てきて西南学院大学の法学部で学びました。「田舎者なんです〜。」とかわいい笑顔を見せてくれた彼女は書くことが好きで正義感が強かったので、弁護士を目指すことになります。必死に勉強しましたが、司法試験の世界は厳しく、4年間の司法浪人の末、法曹界に進むことを諦め、親戚の勧めで飲食業界に飛び込むことを決意しました。

一日数時間の睡眠で走り回る理沙さん

彼女の第一印象は、明るくガムシャラで、誰かのために一生懸命働く姿勢が感じられました。共同経営で居酒屋を始めたものの、借金を抱え、苦しい時期も経験しました。しかし、彼女は佐伯市の魅力を伝えたいという思いを忘れず、幼なじみの親友と共に唐人町の定食屋さんをオープンさせました。必死に働き借金も返し、自治会からの大量発注のお弁当などもあり、多くの方々に支えられ、経営は軌道に乗ってきました。

大分の産品の説明がきめ細やかです
惣菜やお弁当はあっという間に売り切れます

しかし、試練は終わりませんでした。彼女の強い正義心から、後継者のいない赤字の病院売店事業を承継することを決めます。売店経営はコロナ禍の影響で利用客が減少しました。それでも彼女は、働く医療関係者への総菜や調味料の販売を通じて、手間を省ける便利な食事を提供するという新たな一手を打ち続けています。また、大分の食材にこだわり、百貨店のイベントにも出展したり、地域のコミュニティとの絆を深めています。

彼女の周りには常に応援する仲間がたくさんいます。私を彼女に紹介してくれた株式会社アントレの安東社長もその一人で、彼女の活躍に期待を寄せています。

塩月さんの人生は挑戦と困難が絶えないものでした。しかし、彼女は諦めずに夢を追い続け、地域に貢献する姿勢を持っています。彼女のストーリーは多くの人に勇気と希望を与えることでしょう。これからの彼女の活躍に目が離せません!

たくさんの大分、佐伯の特産品の前で記念撮影
多忙な塩月さん、お疲れ様です。

塩月さん、お忙しい中取材に応じていただきありがとうございました。さて塩月さんからバトンを次に受け取るのはどなたでしょう?次回の「走り続ける福岡の女性」シリーズをお楽しみに!

株式会社 アールワークス
代表取締役 塩月 理沙さん

     Entretien/インタビュワー
             弓 洋子

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