母子手当の不正受給、役所に通報されるとどうなるの?【ネタバレ:不正受給は正義】

例:Aさんが親子二人の世帯として母子手当をもらっていながら、実態としては実家で養ってもらっている。これは不正なの?不正なら役所にどんな調査をするの?

結論:不正。ただし役所は何もせず保護を続行してくれる。

これは実際の例です。以下は筆者が取材した詳細です。
(役所によって対応が変わるのは前提としてお願いします)

とある地方都市の役所にAの姉が訪れ、ある報告をした。
「Aはとあるアパートに住むフリーターで、アパートに子供と2人暮らしをしているとして役所から母子手当を満額受給。しかし実態はアパートを借りっぱなしで放置し、実家に帰省し親子で両親に養ってもらっている。アパートはインフラも止まっているし、誰も生活していない。一方で実家の世帯の月収は60万を超えている。Aはフリーターとして稼いだお金を好きに使っているのが現状だ。」
というもの。

それによる役所の回答はこうである
「もしその話が事実であれば、児童扶養手当法第35条違反となる。しかし、年に一度Aさんは役所に来てアパート暮らしであると報告している。役所としては全面的にそれを信用するしかないので、特に調査はしない。一応上には報告しておく」
というもの。

ちなみに児童扶養手当法第35条違反とは、
上記の偽りその他不正の手段により手当を受けた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。ただし、刑法(明治40年法律第45号)に正条があるときは、刑法による。
という内容で、報告した通りの住所と実態の住まいが違えば違反であるということ。しかし、役所は記録の限りこの法律に則って訴えた例は無いとも言っていた。

つまり、役所は不正受給を取り締まる気はないし、不正受給者の報告も全面的に信じて調査しないということである。

個人的には、Aさんが頼るべきは血税ではなく実家の資金なのではないか?と思う。

近年生活保護や障碍者年金の不正受給をバッシングする声も多い。もちろん支援を必要とする人も多いが、取り締まりが甘いのは子持ちの女性に対しても同じではないだろうか?

これらが弱者(?)に対する国の甘~い現状である。。。



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