私は弱い

はじめに

初めてnoteを書こう、誰かに向けたものじゃなくて私の決意表明というか振り返りとクソな感情を暴いていってやろうというもので。他でも無い未来の私の為に残す。話し言葉や曖昧な言葉、はたまた矛盾が多いしそれに長くてだれる。
それでもそれさえ残していきたいので許してほしい。

整理

まず、整理をしようか。私は花譜をずっと愛して推してきたんだよね。それはなんだった?初めはカンザキイオリさんだった。カンザキイオリさんが、Vの子に歌を書いたって仰ってたから当時、「君の神様になりたい」が心に響いた私は何の気無しにそれを聴きに行ったんだったね。全ての始まりのオリジナル「糸」、そこから私にとっての貴女は始まったんだ。

初めは、なんとも思わなかった気がする。女の子が歌っててそれだけ。私は当時Vtuberを全く知らなくて、口パクで動くその身体に少し違和感があったのを覚えてる。でも、でも、最後がそれを全部塗り替えた。

PVでずっとフードを被ってた小さな女の子が突然ラストでフードが捲れて解き放たれた時、私の中で衝撃が走ったのを覚えてる。「気づいて、笑って、解いて」その歌声が私の心を揺らしたのを覚えてる。フードで見えなかった輪郭、揺れる桃色の三つ編みを覚えてる。

気づいたら、もう一回聴いてた。気づいたら、何度も聴いてた。何度も、何度も、たった数秒の衝撃が私の全てを掻っ攫ってた。

うん、私はあの日「糸」に出会って、見た目も動画も曲も歌も、全部に惚れたんだ。

確信を持ったのは「心臓と絡繰」だったね。勿論、カバー曲も大好きだよ、何度も何度も聴いた。それで、2個目のPVの予告で胸を躍らせてた。そして聴いた時、どこまでものびのびと解き放たれた歌に思わず思考が止まった。「楽しい」それだけが私を占めていた。糸の衝撃から更に解き放たれた彼女の歌が凄く沁みてくる。あぁ、歌が本当に好きなんだな、自由なんだなって。

私はあの日から「歌が好きな貴女」に惚れた。

私が愛したその子の名前が「花譜」だったんだ。

雛鳥

花譜と共に月日が流れていった。
オリジナル曲もカバー曲も全部愛して、雪が好きな話や、アイス、たこ焼き、ラーメン、少しずつ知ってった。ぶかぶかの服の袖が揺れていたね。そう、君は小さかったから、だから、「忘れてしまえ」を最後に一度飛び立った。寂しかったなぁ、大切な貴方の大切な事だからこそ行かないでって言えなくて、また会える日を信じて待ってた。

思えば、この時から私は貴女がどこかへいくのを恐れたんだ。

でも、約束通り帰ってきてくれたね。「雛鳥」本当に嬉しかったよ。そして本当にもう止まらないんだって「置いていくからね」って歌詞が今になって沁みてくるな。

不可解

そこからまたどんどん大きくなって、私は社会を知って、君は青を過ごしていく。初めてのライブがあったね。クラウドファンティング、数秒間の必然、花譜の歌声はそれだけ多くの人を魅了してるんだって改めて再確認したよ。ライブは現地じゃなくて映画館で見たよ、私の人生初めてのライブ、怒涛のオリジナル曲、貴女の好きなカバー曲、壇上の上でのびのび歌う君が、本当に、本当に、嬉しくて嬉しくて堪らなかった。楽曲「不可解」ラストでフードを脱いでくれた事、私のオリジンを再現してくれた事。ずっと感謝してる。一つ一つの言葉、緊張したよね、怖かったよね、君にしか分からない感情、それを確かに届けようと大切に紡いでいたの、取りこぼさない様にしたよ。あの日ね、私、会社を辞める決断をしてる時だったんだ。私は強くなかったの。

年月

花譜ちゃんの高校3年間があっという間なのに濃かったな。ライブも沢山して、新衣装が増えて、カバーもいっぱいオリジナル曲もいっぱい、仲間も増えて、音楽的同位体まで出来ちゃって!それで、少しずつ自然の笑顔が増えて、好きな話が増えて、もうぶかぶかの袖の君はいなくなっちゃって、私は私の中にあるものを気づかないふりをしてた。

変化

嫌いなんだ、変化。変わるの、怖いんだ。
だって私は、何も変わってない。何も、何も、弱いままでヘラヘラ笑って適当に生きてあわよくば楽でありたい。それなのに、周りが変わっていくから、変わってない私の方が変わってるみたいで。学年が上がるのも、卒業も、全部嫌いだった。

知ってた、君ももう、変わってる事。成長している事。
拙い歌声が更に磨かれて、必死に紡ぎ出した言葉が強く響いて、この薄っぺらい板の向こうで君は、魅力的になっていってる事。本当はそれが、どうしても嫌だった。

最低だね、だから私はそれをずっと隠してきた。

観測

私にとっての「観測」は「解像度を上げる事」。
知る事、この言葉の真意を探る事、時に想像して補って少しずつ擦り合わせていく事。もしかしたら、変化が嫌いだからこそ、私は形作ろうとしてるのかも。「私にとって」を。

花譜

やっと、本題。私の「花譜」。
私にとって「花譜」は人共に歩み形作られていく存在のこと。私にとって「花譜ちゃん」は「貴女」の事。ずっと観測してきた。ずっと、推してきた。ずっと、好き。
それが私の「花譜」と「花譜ちゃん」。

だから、カンザキイオリさんが居なくなった時、本当に怖かった。

私に花譜を出会わせてくれた人、たくさんの大好きな曲、沢山悩んで沢山苦しんで確かに幸せだった事。花譜ちゃんもカンザキイオリさんも二人とももう覚悟が決まってて、二人とも強くて、そんな事ないよってきっと言うんだろうけど、私は弱かった。

「花譜」がなくなる気がして。 

私のオリジンが一つ、欠けた感覚。
隠してきたものが押し寄せてくる感覚。
向き合わなきゃいけないものを逃げて逃げて騙して殺してきたもの。それと、いきなり顔を合わせてしまった。
結局逃げたんだけどね、また。

なんで皆同じ様に生きていけないんだ。

カンザキイオリさん提供の今最後の曲。
この曲だけじゃ無い、組曲も全部。
救われちゃったんだよね、「花譜ちゃん」に。
ずっと「歌が本気で好きで歌ってる」その魂だけは、何も、変わってなかった。

花譜ちゃんの歌を聞くたびにそう思うんだよね。
日本武道館の時も、そう思った。
だから、これからも愛せるって本気で思ってる。

だから、「怪歌」に行ったんだよ。

怪花

楽しみだったし、楽しかった。
のびのび歌う花譜ちゃんにずっとニコニコしてた。コラボの時はいつも相手とバトルするみたいに強くかっこよかった。たくさんの新衣装に歓喜した。演出も、言葉も、何もかも眩しかった。間違いなく最高のライブだったよ。これからずっと抱きしめるくらい。観測者の皆んなと話したのも楽しかった。昔の話もして、会いたい人にもあって、一種の集大成だね!私も大人になったよ。変わってないけど。

廻花

二個目の、本題。はじめに謝らなきゃ。
ごめんね、1番怖かったのは貴女だったはずなのに。
戸惑いを出した事、あの時、素直に喜べなかった事。
それだけは、謝りたいってやり直したいって思ってる。
ごめんなさい、廻花。

怖い。初めの感想は、それ。
ずっと実は思ってたもんね、いつか、あの子は出てくるって。このvirtualの世界だけじゃ窮屈で、世界に飛ぶ為にその身体を変化させる時が必要って。
だから、怖かったの。だってその変化は、その変化だけは、私の中の「花譜ちゃん」が消えちゃう気がして。

書いた通り「花譜ちゃん」🟰「貴女」
それが、私の中であまりにも根付いてしまったもの。
だから、同じって言葉も受け止められなかった。だって廻花、貴女の姿は、私の知る「花譜ちゃん」じゃないから。

変化は必ず、過去を淘汰する。
変化は必ず、過去を絢爛にする。

いつか、「廻花」は「花譜」を過去にする。
そんな不安が、確信めいた何かが全身を切り裂いたの。
私が今までしていた「観測」が、それを可能にできるだけの力があるって証明していたから。

問①

Q.私が観測してきたこの年月の中に「廻花」はいた?

A.YES

だってあの子が平気なわけ無いもん。説明下手な一生懸命なあの子はきっと、ずっと沢山悩んでる。それを表に見せるほど強い子じゃ無いことも。

問②

Q.じゃあ、なんで戸惑ったの?

A.「想像の観測」でしか無かったから?

そう、思っているだろうなとしか無かったからだと思う。私がそう思っているだけで実は結構楽観的かも?っね思ったことあったもの。だって、あまりにも楽しそうに歌を歌うから。苦しみも悲しみも自分に落とし込んで前に進める子だから。私みたいに、引きずると思えなかったから。

問③

Q.廻花の事、好き?

A.YES

歌、本当に、良かった。気持ち、嬉しかった。俯きながら歌う君も、必死に歌う姿も、全部好き。本当に、全部。歌を聴いた時、あぁ私が愛した貴女だって。本当に心を揺らしたから。初めまして、ずっと大好きでした。

花譜と廻花

それでも私は弱いから。
ずっと私は変化を恐れて、過去を切り捨てられずしがみついてる。同じって何、廻花って何だ、花譜って何だ。また私は「花譜」を失うの?同じって何、何が同じなの、いつか過去になるんじゃないの、未来の事なんてわからないのに。
フードがある花譜、フードじゃない廻花。
ねぇ、だってもうフード被りながら歌って脱ぐ事無くなったじゃんか。私のオリジンはもう、亡くなってるよ。

でも、「同じです」ってあの子の声が聞こえたの。

あの子

まとめに入る。

私は、「歌が大好きな日本のどこかにいてどこにもいないあの子」が好きだ。

花譜も廻花も繋げるあの子。
分かってるよ、シームレス、全く同じ。
でも、ごめんね、まだ、私は、弱いや。
私が過ごしてきた「花譜」と「廻花」は違う。

花譜を推してきた私の年月の全ては、私が弱く惨めな最低な人であるものを立証する証拠でもあるんだと思う。でも、その度に何度でもあの歌声が私を貫いていく。紡がれる言葉が私の中で渦を巻いていくから、私はここまで来れたんだ。

それだけは嘘じゃ無い。隠してない。

変わる君を嫌う私は確かに存在してて、変わる君を愛している私も確かに存在してる。二つの気持ち、二つの想い、廻花もこんな気持ちだったのかもしれないなってまた想像の観測をしてみたり。大丈夫、忘れたりなんかしないよ。

これから私は過去に何度も囚われながら、あの子を追わなきゃいけない。不変を嫌いながら、変化を愛さなきゃいけない。そんな事しなくていいよって言ってくれる気がするけれど、追わないなんて選択肢が私にはなからないから、やるよ。

今回私が得たのは「廻花」という名前。
今回私が失ったのは「花譜」という私が観測してきた「🟰」

花譜、廻花、この二人の中の美しい花の魂の名前を私は探していきたい。

それが、多分今後の私の「観測」。

問④(未解決)

Q.「あの子」とはなんですか?

A.







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