M-1グランプリに挑んで思ったこと
かんがるー1回戦通過しました
やってきたことが結果になって非常にありがたいです
当日見にきてくれた人ありがとうございました
今回僕たちは広島予選に対して立てた仮説を信じて、考え出した攻略法をネタに反映させました
これは去年ジレンマの時も考えていたことです
その攻略法の中には「芸能人の名前で笑いを取らない」「下ネタを入れない」「ボケの数は何個にする」などの制限もありました
しかし後輩コンビはこの制限を解除し、自分たちが信じるお笑いを貫いて見事合格しました
本当に立派なことです
結果を得て考えたことがあります
僕は「M-1グランプリの3回戦に行きたい」、「動画に載りたい」という思いを持ってM-1に挑みました
しかし「自分たちは面白いからM-1で実力を確かめたい」という人もいると思います
どちらの方がM-1に有利なのか
これは2回戦に挑戦するにあたって非常に気にしなければいけない問題です
今回仮説を立てたいと思います
そして2回戦でその仮説を立証したいと思います
背理法です
それでは各取り組み方のメリットデメリットを考えてみましょう
ここでは取り組み方を大きく
①分析型
②挑戦型
とさせていただきます
分析型が僕やMおじのようなM-1で少しでも勝ちたいから自分の面白い事を少し削ってお笑いに挑むタイプ
挑戦型が自分が面白いと思うものをぶつけるマヂカルラブリーみたいなタイプ
という認識です
ではまず分析タイプ
メリット
・対策しているのである程度ウケる
・多くの人に笑ってもらえる
・やり切れるので後悔は少ない
デメリット
・お客さんにハマりきらないと落ちる
・分析が見当違いだった場合余裕で落ちる
・経験するにつれ作戦が減り、苦しくなる
・お笑い好きなお客さんにはバレる
次に挑戦タイプ
メリット
・好きな人はめっちゃ好き
・ニンが伝われば爆発力がある
・7.8割ウケたらまず通る
デメリット
・客層によってはめっちゃ滑る可能性がある
・時間がかかることが多い(何年も挑戦)
・トレンドに振り回される
こんな感じでしょうか
特に痛いポイントが分析型だと「分析違い」
挑戦型だと「時間がかかる」でしょう
M-1に対しての向き合い方で考えてみると、分析型は後悔は少ないと思います
挑戦型はどちらかと言うと腹立つことが多いのでしょうか
しかし、僕がもし今回挑戦型で挑んだ場合、「もっと分析して対策してから行けばよかった」と思ってしまうと思います
それはそれで嫌な終わり方です
しかし分析していって落ちてしまった場合、「自分たちの面白いと思うネタをやっておけばよかった」と後悔するような気もします
ではここでM-1の決勝に目を向けてみましょう
チャンピオンを考えると、みんな自分達の事を面白いと思ってる人たちであったり、自分達のやりたいことを貫いている人がとても多いような気がします(想像ですが)
最近でいうとマヂラブ、錦鯉、ウエストランド
どの組も自分達に出来ること、やりたい事をやってる印象です
まぁもちろん決勝に行ってる人たちなんかは、絶対に分析もしているんですが、比重の問題です
そして最近は挑戦型有利の傾向がとても強くなっているような印象です
去年でいうと
ダイヤモンド
真空ジェシカ
ヨネダ2000
男性ブランコ
ウエストランド
キュウ
ロングコートダディ
なんかは僕的にやりたい事やってる人たちです
多いですよね
2018年の決勝進出コンビを調べてみました
僕が思う分析に比重を置いているコンビに◯をつけてみます
◯霜降り明星
◯和牛
ジャルジャル
ミキ
かまいたち
トム・ブラウン
◯スーパーマラドーナ
◯ギャロップ
見取り図
◯ゆにばーす
やっぱり今に比べれば昔の方が分析型でも戦えていたんだと思います
しかし今はお笑いのバリエーションが増えてきて、挑戦型のお笑いが重要視されるようになっていました
ここであることに気づいたのですが、関東と関西の違いです
ここ最近関西が弱いというようなことを言われているような印象があります
決勝に上がる関西の人は関東っぽい人たちを除けば、システムや完成度の高いいわゆる上方漫才くらいしかいません
準決勝にいるメンバーを見ても大阪のコント漫才はいなかったり、しゃべくり漫才もあんまりいません
関西と関東の違いを考えた時に「テレビの近さからくるニンの強さ」があると思います
関東はテレビが近い分、その人がどういう人かというのを重要視します
なので漫才の中でボケてても「この人は本当に思っていることを言っているんだ」というのがよく見られている印象です
大阪のフリを重要視したり、「ボケ」としてのわかりやすさというのが、向かい風になっている気がします
金属バットが準決勝いけなかったのもそれが理由なのかしら
この「人を見る」文化が分析型と挑戦型を左右するキーになりそうです
分析型は「人を見る」文化に対応するのが難しい
挑戦型は「人を見る」文化を使いこなすのが難しい
みたいな事ですかね、知らんけど
結論の仮説に関しては間違っていたら恥ずかしいので書きませんが、今のところ分析型、挑戦型、どちらにも良いところはあるのでどちらを取るか、というのに落ち着きました
どちらがいいかまた考えたいと思います
余談
今回思った事を書き殴っていたのですが、僕がのんびり記事を書いている間に令和ロマンのくるま大先生が関東関西の違いを記事にしていました
ここまで読んでくれた人には申し訳ないですがそっち読んだ方がいいです↓
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