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初めて買ったカメラ 思い出2

高校生の頃、友人に誘われて始めた時給¥600の週末のアルバイトで貯めた貯金を使ってペンタックスのスーパーAを買った。

PENTAXクラブハウス XQ2 

アルバイトは「働く」に興味があり、それで大人に近づけ、次のフェーズに進めると思ったからでお金が欲しかったわけではなかった。親は勉強優先とウルサかったし、部活の剣道にも夢中になっていたので練習のない週末限定で社会体験のような感覚だった。
なので、たいした額ではないが、もらった給料はタンス預金になっていた。
スーパーAは比較的安価でAEなど多機能であったことが決め手になった。精密な機械がおもしろくて興味のあったカメラだが、買うとなると「多機能」に目を奪われてしまった結果である。
ここで気がついたのは、レンズがないと言う事。そもそも「マウント」の形が色々あることを知らなかった。
父のカメラについていたSMC TAKUMAR 1:1.8/55と書かれたレンズはM42スクリューマウントでスーパーAのペンタックスKマウントとは異なり装着できない。致しかなくサードパーティ製の安価な標準ズームを半年後(?)に購入した。
そう!その間カメラはあってもレンズがないので、フィルムを入れることもなく、ただ空打ちを続けていた。スイッチをイジり、LCDに表示されるシャッター速度を変えてみたり、蓋をあけたまま幕が動くのを見てニコニコしたり・・・と。
安いサードパーティー製のレンズを買って撮影を始めたものの・・・きれいに映らずスネはじめたのを覚えている。雑誌などで見るキレイな写真は何が違うんだ!?・・・長い間の疑問だった。

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