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天威相剣の隠れた優等生達の紹介をしていくよ


はじめに

皆様こんにちは、かしわです。
いつもnote読んでいただきありがとうございます。反応をいただけるととても嬉しいです。

今回はリクエストのあった「天威の龍仙女」「邪竜星-ガイザー」についてお話していこうと思います。
今回紹介するカード2種は使うシーンが限定的であったり扱いの難しいカードなため「デッキレシピを参考にして入れてみたけど、このカード出したことないし使い方もよく分からない」という方も少なくはないと思います。

相剣を握り始めた頃の私も同じことを思っていたので安心して下さい。
本記事で一緒に使い方について勉強していきましょう!


唯一無二の性能を持つ天威の紅一点

龍仙女の効果を解説をする前にお話ししなければならないことがあります。

皆様、天威相剣を使っていてこんな場面に遭遇したことはありませんか?


これは相手の場に厄介なカードがある時に、アシュナを経由してヴィシュダを出してバウンス効果を使った後の場面になります。(幻竜族縛り付き)

この後手札の泰阿を召喚して効果を使いたいのですが、墓地には一体も幻竜族が残っておりません。そこで拳僧2体で龍仙女をリンク召喚することにより幻竜族を墓地に送れるため泰阿の効果を使用することができます。
この時点でなんともう既に龍仙女の強みが出ております!やったね!




「何かがおかしい…」
と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず。なぜなら今のシーンは別に龍仙女以外のリンク2でも問題のないシーンだったからです。

では何故龍仙女なのか?それが分かるこちらの画像をご覧ください。


なんだこのスカスカな検索結果欄は!?

これは「幻竜族のリンク2モンスター」で検索した時の画像です。

なんと24年4月時点で幻竜族のリンク2モンスターは2種類しか存在しておりません。しかも、もう片方のサブテラーのリンクは素材に「リバースモンスター2体」を要求してくるため相剣では出せません。

つまりアシュナの幻竜族縛りが付いた状態で出せるリンク2モンスターは龍仙女しか存在しないことになります。
この事実だけで天威相剣では必須カードになります。
ですが、ステータスだけでなくちゃんと効果も強いので順に説明していきます。

CSアイコン企画様に描いてもらい愛着が湧きました

①は手札を1枚コストで捨てて、墓地の幻竜族を蘇生する効果。
ショウフクはレベル4以下しか蘇生できないのに対してこちらは幻竜族であれば何でも蘇生することが可能なので、リンクの拳僧やシンクロの赤霄も出せます。
またこれは大事なことなのですが、この蘇生効果は手札を捨ててから対象を取るためコストで捨てたモンスターも出すことができます。
例えば召喚権を使ってしまい手札に残った泰阿を捨ててそのまま蘇生することにより、手札で腐っていた泰阿をアクティブにできたりするので覚えておきましょう。必須テクです。

ただしこの効果非常に強烈なデメリット効果を含んでおります。
それが「効果の発動後、天威以外のEXから出したモンスターの効果を発動できない」制約の付与。

この制約により例えば泰阿を蘇生してシンクロしてもショウフクで2バウンスを狙えなかったり、先に場に出しておいた承影の除外効果も使えなくなる点には注意しましょう。


「じゃあ扱いづらいし使えないじゃん!」と思ったそこのあなた!
出来ないことを嘆くのではなく、出来ることを探してあげてみましょう。使えるカードの選択肢が少ない以上そちらのほうが建設的です。

ジンベイの親分もこう言ってるし


龍仙女の①の効果を使ってできること

1.②の効果を生かすために拳僧を蘇生し相手の盤面を荒らしに行く
一番ベタな使い方ですね。

2.レベル4の相剣を蘇生し龍鬼神を出す
仙女の縛りはあくまで「EXから出た天威以外のモンスター」にかかるものなので天威モンスターである龍鬼神には関係がありません。
ちゃんと効果を使えるので相手モンスターをボコボコにしましょう。

3.墓地からの出したシンクロモンスターも制約を受けない
こちらもEXから出たわけではないので制約の対象外です。
効果使用可能な墓地の赤霄や七星龍淵を蘇生してライフを詰めていきましょう。

4.打点の増強
上の二つと被る内容ですが、これは相剣というデッキにおいて重要な要素になります。以前書いた記事でも説明しましたが、相剣は現代で活躍するデッキに比べリソースが乏しいため常に短期決戦を仕掛ける必要があります。
そのため常に相手のライフを削り切ることが重要になるので、総打点を上げてくれるこのカードの存在は大きいです。

以上4点が龍仙女の①の効果を生かす方法になります。
ね?意外と良さそうでしょ?


②の効果は拳僧やトークンが戦闘を行う攻撃宣言時に、相手のカードを1枚破壊する効果。厄介なシステムモンスターや永続、フィールド魔法なども割りに行けます。
シュターナと組み合わせれば拳僧の自爆特攻で2面破壊することもできます。
また相剣トークンだけでなく、送り付けられたニビルトークンでも効果は発動できますので覚えておきましょう。相剣とトークンはズッ友です。


龍仙女の効果を使用する以外での使い方と注意点

ここまで龍仙女が唯一無二の存在であることと、効果について詳しく説明してきましたが一応上記以外の使い方についても少しだけお話しします。

龍仙女は素材の指定が幻竜族2体と天威相剣なら比較的簡単に素材を用意できるため、召喚しやすくプロートスの色稼ぎに使いやすいです。
また龍仙女を場に残しながらプロートスが場に出せる場合は、炎宣言が可能なので現在絶賛流行中の炎属性デッキの特殊召喚を封じることができます。


それと使う上での注意点なのですが、拳僧が2体並んだタイミングで特に理由もなく龍仙女に変換するのはオススメしません。

なぜなら場に通常モンスターがいなくなってしまい、天威の効果を気軽に発動できなくなってしまうからです。拳僧がいないとトークンを残しながらプレイせざるを得ないため難易度が上がります。
このためすぐに出す必要がない場合には展開の最後に出すことをオススメします。


以上が龍仙女の説明になります。
天威相剣を語る上で必須のカードなのですが、使用するタイミングが難しいためか解説やリプレイが少ないので今回真面目に書きました。
天威と相剣の両方の手数を使い切った後に追加で盤面から1手増やせるカードなのでとても強力です。上手に使って勝率を上げていきましょう!
目指せ天威マスター!


一級無限泡影処理士 ガイザー


また10年前じゃねえか!

続きまして、ショウフクが収録された「ザ・デュエリスト・アドベント」の次に販売されたパック「ネクスト・チャレンジャーズ」出身の邪竜さんを紹介していきます。

珍しく素材に指定がないよ

邪竜と呼ばれている割に効果が3つともシンプルでかつ便利な性能をしているので縁の下の力持ちポジションです。

①対象に取られない効果
シンプルですが強力な効果です。
この耐性のおかげでヴェーラーや泡等で効果を無効にされることはありませんので安全に②の効果を通しに行けます。

②自分の場の竜星と相手の場のカードを1枚ずつ対象にとって破壊する効果
ほとんどの場合でガイザーが切腹します。

私の中ではガイザーは薩摩武士

対象耐性を盾に相手の妨害を割りにいくことが可能です。
後述する③の効果で呼んでくる相剣達が出る前に露払いしてくれる優しい邪竜です。対象をとったカードが効果処理時に場から離れてもちゃんと切腹できます。

じがいざー


③戦闘効果で破壊された時にデッキから幻竜族を守備表示で特殊召喚する効果。
この効果のおかげでレベル4相剣達を引けていなくてもガイザーを経由すればアクセスが可能になります。これがとても重要で、相剣はレベル8シンクロに到達できなければ展開を伸ばすことができません。
そのためギミック内で無理なく採用できレベル4相剣にアクセスしてくれるこのカードは優秀です。

※2つ注意点
③のリクルート効果はタイミングを逃すので、例えば②の効果をにチェーンして幽鬼うさぎを投げられると対象とったカードは破壊はできますが③の効果はタイミングを逃しているので発動できません。

またショウフクと違いガイザーは名称指定ターン1効果なので、門や龍仙女で蘇生してもう一度効果を使うみたいなこともできません。

ただガイザーはレベル7なので他のシンクロと違う条件の素材を要求されます。
召喚できるパターンは主にこの4パターン

①泰阿のコストで墓地の相剣魔法を除外しレベルを下げる

②無効系をもらってトークンが作れなかったレベル4相剣+うらら

③シュターナ+うらら

④龍淵+アーダラorヴェーラー

①は泰阿の効果が通っているので無効系がない可能性が高く、またショウフクの2バウンスのほうが強いためガイザーはあまり出しません。

②と③のパターンは妨害を受けたり、事故っている状況での出し方です。

④はレベル4天威にアクセスできていないときにオススメの展開です。泡を受けずにワンキルまで可能になります。
例えばこのようなシーン

一番近くにあった耐性持ちがマシュマロンだった

相手の場に2枚のカード+泡がセットされている想定で、こちらのハンドは龍淵+アシュナ

以下展開パターン

1.アシュナ切って龍淵とトークンを特殊召喚。墓地のアシュナでアーダラを特殊召喚。

2.トークンは残したまま龍淵+アーダラでガイザーをシンクロ召喚。

3.トークンがいるので墓地のアーダラ効果で除外のアシュナ回収

4. ガイザー効果でガイザーとセットカードを破壊(この時相手の伏せが無限泡影だった場合はガイザーが対象を取れないこともあり打ちどころを逃す) 

5.ガイザー効果で泰阿を特殊召喚し、墓地の龍淵を除外してトークン生成。

6. 泰阿+トークンでショウフク。ショウフク効果で相手のカードを2枚デッキバウンスしながら泰阿効果で莫邪を墓地へ。

7.ショウフク効果で残して置いたトークンを破壊し、莫邪を蘇生。莫邪効果で回収しておいたアシュナを見せてトークン生成。

8.莫邪+トークンで赤霄をシンクロ召喚し、莫邪のドローと赤霄で相剣門をサーチ。

9.相剣門で墓地のガイザーを蘇生。

結果

泡を無視して1ドロー+相手のカード3枚を除去しつつ、赤霄+ショウフク+ガイザー+龍淵1200バーンで合計8900ダメージ

マシュマロンはストレージへお帰りになられました

確かに場に出す回数は他のカードに比べると少ないですが、ちゃんと必要枠の相剣の為に切腹し続けてくれる優しき邪竜君の紹介でした。


おまけ

先日、noteで書くカードのアンケートを取らせていただいた際に龍鬼神に票を入れてくださった方もいらっしゃいましたので簡単にですが解説していきます。せっかくなのでね。


顔怖いし、こいつの方が邪竜だろ

①の効果は相手のモンスターが効果を発動した時に直接チェーンを組んで除外する効果。
特に手札で発動して場に出てくるモンスターには滅法強いです。
例:レディオブザラビュリンス、ビーステッド、ポプルス等
前の2種であればバトルフェイズ中に出てきて壁になるのをケアできますし、ポプルスに対しては除外なのでサーチも永続化もさせません。
展開に余裕がある時は龍鬼神を出しておいて、安全に殴りに行きましょう。

ただあくまで除外するだけなので効果は無効にならない点に注意。
また発動した場所と異なる領域に移動したカードは除外できないので、これも注意が必要です。
例:ラビュリンスの家具 手札で発動して墓地に移動しているから

それと幻竜族縛りがついた状況だと妨害になるレベル8シンクロは赤霄以外に龍鬼神しかいないため重宝します。

②は戦闘で相手の効果モンスターを破壊し墓地に送った時に1度強制で発動し、そのモンスター分の攻撃力UPとモンスターへの追加攻撃権がもらえます。
とにかく相手をボコボコにするための効果であり、これによって相手の盤面にモンスターが多かろうとワンキルまで達成が可能になります。

計算すれば分かりますが、必ず攻撃力の高い方のモンスターを先に倒しながら攻撃力を上げ、その後低いモンスターを殴りダメージを稼ぎましょう。
例:相手の盤面に咎姫+ポプルスがいる場合

ポプルスから殴ると700UPし、3700になってから咎姫を殴ると2300+1000=3300ダメージ

咎姫から殴ると2700UPし、5700になってからポプルスを殴ると300+5000=5300ダメージ
2000ダメージもお得になりましたね。

また攻撃力UPは永続なため生き残れば無限に攻撃力は上がっていきます。紙だと忘れがちなので覚えておきましょう。

ちなみにこいつを3戦でパクられると試合終了です。
一緒に横に並べていた七星龍淵+赤霄をボコボコにされます。

一応注意点も記載しておきます。
まず倒して恩恵を得られるのは効果モンスター限定という点。トークン等や通常モンスターを倒しても②は使えません。
また、墓地に送ることが条件なので場から離れた時に墓地にいかないモンスターは倒してもトリガーにできません。
例:ふわんだりぃず、ペンデュラムモンスター等

次元の裂け目やマクロコスモスが貼られている状況もダメです。

あとは1年に一回あるかないかレベルの話ですが、こいつは天威モンスターなので拳僧をリンク召喚できます。どこかで使えるシーンがあるかもしれませんのでこちらも覚えておきましょう。実戦では赤霄リリース龍淵アドバンス召喚等通常想定しない動きもすることがありますので。


おわりに

今回も読んでいただきありがとうございました!

これで私が普段使っているリストの中で使い方が分かりづらいカードは紹介しきったと思います。
ただあくまで個別のカード紹介が終わっただけで、プレイや構築の話はまだあるのでそういったものも今後書いていけたらなぁと思います。
その時はまたお付き合いいただけると幸いです。

それでは皆様ごきげんよう。

Skebでいちのせさん(@itinoseharuka14)に描いていただいた龍仙女

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