子どものやる気の引き出し方② やる気はあるけど、とっ散らかる人へ #121

やる気は間違いなくあるつもりだけれど、やる気を成果に変えられなかった私の行動パターン。

①   試験対策の問題集を何冊も購入する
(だって、A問題集に載っていないことが、B問題集にのっているから…)

→もしかしたら試験に出るかもしれない内容が、この本には載っていないかもしれない。
だなんて不安になって、「よさそうなもの」「お勧めされたもの」についあれこれ手を出す。
問題集を繰り返すこともしていたけれど、問題を読まずに、答えの位置を覚えてしまって、感覚で解答していたこともある。なんのための試験勉強をやっていたのだか。。。 

②    私の唇に最適なリップに出会うべく、新製品や誰かがお勧めしているものがあればとにかく買って試す。
→私は、唇が荒れやすく、昔からリップが手放せなかった。唇の荒れを解決するのは、私の唇にあうリップだと思っていた。
それはそれは、たくさんの種類のリップを試し、確かに良し悪しを比べることは出来たけれど、「これさえあれば、パーフェクト!」な1本には、出会えない。
唇の荒れを解決する方法をリップという商品だけに頼っていて、
例えば、唇を触らない、舐めない、頻回に塗る だとか、寝る前にパックする といった基本的なケアをほとんどしていなかったのだ。。
本末転倒だ。

やる気はあるし、今より良くなりたいと切に願っている。
一事が万事ですべてを解決してくれる、とか答えを教えてくれる「究極の○○」といった情報にアンテナを張り巡らせていた。

情報をたくさん集めても大丈夫なのは、「分類」が出来る人。

情報の分類が出来ない人は、書かれている内容のすべてを受けとめてしまいます。1冊の本を読んだときにも、すべてが重要だと思えて優先順位をつけられません。

情報に振り回されると、何を信じていいのかがわからなくなります。何も学べず不安だけが残ってしまう。

子どものやる気の引き出し方 石田勝紀 日本能率協会マネジメントセンター

今の自分にはない、別の何か(違い)が気になって、それを持っていない自分が不安になっているだけなのだ。

こういう思考の癖があることに、気づくことがすごく大事だ。
「これさえあれば完璧」とか、「すぐに出来るようになる」「誰でもできる」という甘い誘い文句に踊らされて次から次へと消費しているうちは、自分の望むゴールにはたどり着けない。

 あれやこれやと、目移りせずに、これでやる(学ぶ)と決めたら、一旦はこれ(商品、問題集、本)以外の情報はシャットアウトするくらいでいい。
 
よそ見をしやすい、私と同じタイプの子どもには、アンテナを張り巡らせすぎないように、環境を工夫することが必要だ。

競走馬がブリンカーと呼ばれる馬具で目の周りを覆っているのは、視野を狭めることによって走ること、ゴールに向かうことに集中できるようにするためだそうだ。
なので、集中が苦手な子は、自分の中にブリンカーを用意しておいて、いろいろな情報が気になって仕方がない時に、ブリンカーを思い出し、自分にかけて「よそ見を遮断」できるとよいと思う。
 

「Aという本には『子どもを褒めろ』と書いてあったけれど、Bという本には『子どもを褒めるな』と書かれている。どうしたらいいの?

子どものやる気の引き出し方 石田勝紀 日本能率協会マネジメントセンター


  複数の書籍から学ぼうとすると、書かれている内容、主張の違いに戸惑い、混乱していくことがある。
 
結局は、A・Bの考え方のうち、自分にはどちらがあっているのか?を自分の頭で考えて、選ぶ必要がある。
だから、混乱しそうなときは、とりあえずどちらかに決めて、決めた方の本をしっかりと読みこむほうがいい。
その過程で腹落ちできない部分があれば、「なるほど、そういう考え方もあるのね」と捉えればいいだけの話だ。

あれやこれや目移りせずに、とりあえず、1冊を深く学んでいくと、やがて横展開が始まる。
「AとB、全然違うけど、どっちなの。。。」最初は違いばかりに目が行ったとしても、
「AとB、やり方は違うけれど、結局は同じこと言っているね」と次第に共通項が目につくようになる。

最近の私が、まさにこの状態で、共通項に気づくと、嬉しくて、学ぶことがより楽しくなる。

共通項が見つけられるというのは、つまり分類が出来るようになってきたということだ。

「AとBは本質的な部分で一致している」と共通部分が見えるようになってきたら、自分の視野を少しずつ広げてもいいタイミングなのかなと思っている。



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