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TRIANGLE STRATEGY プレイ日記①

過去、ヤフーブログとAmeba Blogでひっそりとゲーム用アカウントを作るも、どちらと2記事くらい投稿したまま誰にも見られずに放置している自分が、ついにnoteを利用するに至りました。
 
 
Twitterじゃゲームを語るには文字数足りんし、ブログよりかはカジュアルに投稿できそうなので、ゲーム用の備忘録として利用したいと思います。




そんなこんなで記念すべき初の記事は、3月4日に発売されたばかりの「TRIANGLE STRATEGY」です。
 
 
本作は、皆さんご存知スクエア・エニックス浅野チームが手掛ける、古き良きタクティクスRPG。
 
 
「タクティクスRPGって何?」と思う人は、将棋のコマをもう少し個性的にして、コマの種類をさらに増やしたゲームだと思ってもらうとわかりやすいかもしれません。
 
 
タクティクスオウガやFFTの流れを汲む戦闘システム、懐かしくも美しいHD-2Dグラフィック、重厚な戦記モノのストーリーと、発売前から本作は私の心を鷲掴みにしていました。
 
 
そのような本作の特徴の一つともいえるシステムに、「信念の天秤」というものがあります。
 
 
これはざっくり言うと、ルート分岐の際、7人いる味方の主要メンバーの多数決によって、進むルートを決めてもらうというものです。
 
  
「ルートを自分で決められないの?」と思うかもしれないが、多数決を行う前に味方を説得できる時間があり、そこで自分の意にそぐわぬ味方は説得できます。
 
 
これまでのプレイによって得た「信念」により、どちらのルートに振れるかはある程度方向付けられていたり、味方を説得するための材料が必要だったりすることもあるが、だいたいは自分の思うルートに進められるようになっているように思います。
 
 
さて、ここからが本題なのだが、この「信念の天秤」が私を実に悩ませています。
 
 
以下、7章までのネタバレを含むので、未プレイで見たくない方は、ブラウザを閉じてください。









まず最初に「信念の天秤」にはかりをかけるのは、第3章です。
 
 
主人公が属するグリンブルク王国で行われた式典を終え、参加した自国以外の隣国2国(雪国の軍事国家 or 砂漠の宗教国家)の内、どちらの国に返礼使節として訪問するかを決める、というのが最初の分岐です。
 
 
私はこの分岐では15分ほど悩み、砂漠の宗教国家を訪問先に選びました。
 
 
その先のストーリーについては、ぜひ読者ご自身の目で確かめてください。





そして今日、この記事を投稿するに至った問題の分岐点が、現在プレイ中の第7章で訪れます。
 
 
その分岐とは、主人公の親友かつ王家の二男であるロラン王子を、敵に差し出すか否か、です。
 
 
第7章では、軍事国家に主人公が属するグリンブルク王国が滅ぼされかけており、その軍事国家に徹底抗戦をするか、王子を差出し降伏するかの選択肢を迫られています。

私がこの選択肢を突きつけられたのは昨晩(日付を跨いだから厳密には一昨日の晩)であるが、昨日の時点では私はこの選択肢を選べず、どちらにするかを丸一日かけて考えていました。



話は変わるが、今日(厳密には昨日)は、昨年、一昨年と、2年間担任した子どもたちの卒業式でした。
 
 
にもかかわらず、式もそっちのけでどちらの選択肢にすべきかを悩んだほどである。泣く暇もない。なんならこの記事を書いている今(午前2時)も悩んでいます。
 
 
これまでの自分のプレイングは、義に厚い自分らしく、ロラン王子びいきの選択をしていました。
 
 
そのため、味方キャラも徹底抗戦の構えを示していたし、私もそのつもりでした。
 
 
しかし、説得のフェーズに入り町に出てみると、眼前には自分が守るべき領民の姿があるではありませんか。
 
 
その領民一人一人に話を聞くと、戦争の影に怯え、震える思いを抑えきれない様子です。
 
 
いち領主として、いや、いち社会科教員として、このまま戦争を起こしていいものでしょうか?
連日ニュースで流れているウクライナの状況を見て、それでも戦争に身を投じるというのでしょうか?






答えはNO。

この多分に公私混同した熱意をもって仲間たちを説得した結果…


一人しかなびかなきませんでした

元々投票前には7人のうち3人が抗戦派、3人が降伏派、1人が中立でした。
 
 
私の熱意では嫁(ピンク髪のキャラ)すらも説得できず、中立の立場をこちら側に傾けるのがやっとというものです。




友を犠牲に先へ進むのはつらいです。
 
 
「これはゲームだから」と言い聞かせ、友を守るために偽りの信念を押し通す選択肢もあったでしょう。
 
 
しかし、私はそうしませんでした。
 
 
決して、FE風花雪月の時の様に、親友同士が引き裂かれる展開を好んで選んだわけではありません。

FE風花雪月。親友のアネットとメルセデスのうち、アネットだけを仲間に引き入れ、メルセデスと敵対させた。


本作の「信念の天秤」によってはかりにかけられているのは、味方キャラの信念でも、主人公の信念でもなく、プレイしている自分自身の信念です。
 

 
ロシアがウクライナに侵攻しなければ、木曜日の授業で子どもたちから沖縄占領の質問をされていなければ、私は徹底抗戦の選択肢を選んだのかもしれません。


自分自身に恥じない道を選ぶこと。
 
 
まだ、ゲームを始めて2つの選択肢しか選んでいないが、本作はその大切さを教えてくれているのかもしれません。

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