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Monster Sanctuary クリアレビュー

〇初めに

 DQM3→ポケモンとプレイしてきて、モンスターを使役したい欲が高まっている竹馬です。

 モンスター使役欲を満たすため、今回は満を持して話題のパルワールd…ではなく、前々から気になっていたMonster Sanctuaryをプレイしてみました。

 インディーゲームというのもあり、元々の値段が1000円くらいとかなりの安さなのですが、年始のセールでさらにお安く410円で買えたのは驚き。

 結論から言ってしまうと、値段に見合わない高コスパなゲームでした。この出来なら3000円くらい払っても全然満足できます。フルプライスでも不満ではないかも。

 早速ゲームを始めると、4匹のモンスターから最初のパートナーを選ぶことに。どうやら本作では、水・火・風・土の4属性が存在し、それぞれに相性がある模様。

 少々悩んだ結果、最初の相棒は若干攻撃寄りでありながらも、バランスの取れたステータスで水・風属性を操る、S・ウルフくんに決めました。

 まあ、見た目が一番好みだっただけで、ステータスについてはクリア後に調べて知ったんですけどね…。


〇自由度の高いモンスター育成

 モンスターは、戦闘に参加できる手持ちとして6匹まで連れ歩けます。6匹の手持ちというと、どこかで聞いたことあるような数字ですね。

 下記画像のように、手持ち以外のモンスターもボックスなどに行かなくてもメニューを開けばいつでも手持ちと入れ替えることができ、実質無限にモンスターを持ち歩くことができます。

 上記画像には6匹のモンスターのステータスが表示されていますが、上から、物理攻撃、魔法攻撃、防御、HP、マナ(MPのようなもの)となっています。これらのステータスは、レベルアップで上昇するだけでなく、スキルツリーによるステータスアップ開放や、装備などで上げることも。

・スキルツリー

 レベルアップするとスキルポイントが1付与され、下記画像のようなスキルツリーから1つ、スキルを開放することができます。

 私が最初の相棒として選んだS・ウルフくんは、水、風、無属性の物理&魔法攻撃や、会心率を上げるバフ技(グローリー)などを習得。また、各技に凍結の状態異常を付与するパッシブスキルなどもありました。

 こういうスキルツリーって、レベルを最大限まで上げきると最終的には全開放できるイメージが勝手にあったのですが、本作のレベル上限は42。最大限レベルを上げたとしても、スキルツリーの2/3程度しか開放できないため、同じモンスターでも育てる人によって個性が出てきます。

 上述のS・ウルフでいうと、①水・風属性かつ物理・魔法全てを使うマルチアタッカー、②物理 or 魔法(もしくは水 or 風属性)に絞り会心率上昇等のバフで味方をサポートしながら攻撃も行うサブアタッカー、③全体攻撃と状態異常付与スキルを習得させたデバフ撒き要員、などのビルドが考えられます。自分は①で運用していました。

 モンスターによっては回復スキルを使えたり、バフ撒きやデバフ撒きのスキルが多めのスキルツリーだったりしますが、どのモンスターも2属性は扱える模様。

 攻撃寄りのモンスターは3属性扱えるなんてこともありますが、レベルカンストしていても3属性ともに高い水準にすることは難しく、この辺りの塩梅が絶妙でした。

 ゲーム内でも「モンスターには役割を持たせよう」とチュートリアルしてくれていますが、終盤になっていくにつれこのアドバイスの大切さが身に沁みます。

・装備

 また、ステータスに関する要素としては、モンスターの装備もあります。

 物理攻撃力や魔法攻撃力を上げてくれる武器が1つ、HPやマナ、防御力、会心率などを上げるアクセサリーが3つ装備できます。

 これらの装備は素材を使っての強化ができ、強化をすると上昇するステータス値が増加します。

強化による上昇値も結構大きい

・シフト

 物語中盤からは、味方を大幅に強化できる「シフト」が開放。これはシフトストーンというアイテムを使い、ライトシフトかダークシフトのどちらか一方を選べるというもの。

 下記画像のようにライトかダークを選ぶことによって、異なるパッシブスキルを得るだけでなくステータスも上昇します。元のスキルツリーと組み合わせると、さらに個性豊かなカスタマイズが可能です。

 ポケモンだと、多数のモンスターがいる代わりに、一匹のポケモンに持たせられる役割はそう多くない気がします。まあ、カイリューとかの一部のポケモンは除きますが…。

 Monster Sanctuaryに出てくるモンスターの種類がどのくらいかは把握していませんが、1匹のモンスターをこれだけ多様な型に育てられるのは個性が出ますね。

 まあポケモンでも、ドリルライナーすら覚えないBW時代のシュバルゴで7種もの型を作った知人もいるのでやり方次第なのでしょうが…。特殊シュバルゴとか変態すぎる(褒め言葉)。

 一番やりこんだORASですらレート1750までしかいってない、私のようなにわかポケモントレーナーにはたどり着けない境地ですね。


〇バフ&デバフ管理が命の戦闘

 育成システムの後は、戦闘の様子を。戦闘には大きく分けて、野生のモンスター戦とトレーナー戦の2つに分かれます。

 野生のバトルは、3VS3の戦い。3体のモンスターが出現し、こちらも6匹の中から3匹を選んで戦います。こちらのモンスターがやられてしまっても、ベンチから新たなモンスターが出てくることはありません。

相手のレベルや攻撃属性、弱点を見ることができる。

 戦闘が始まったら、こちらのターンから。素早さの概念はなく、3匹のモンスターの技を好きな順番で選ぶことができます。

 回復や攻撃などを当てるとコンボ倍率がたまり、これがたまるほど技の威力があります。そのため、バフを撒けるけど威力が低い技は最初の方に、火力を出せる技は後の方に出してあげるとよいでしょう。

エースアタッカーS・ウルフくんは最後の行動順

 バトルを終えると、どれだけ上手に戦えたかを5段階で評価され、それに応じたアイテムを拾うことができます。高評価だと、レアな素材やモンスターの卵などを入手できます。評価には、被ダメやコンボ、戦闘ターン数などが関わっていそうです。

 一方、トレーナー戦は一度に出てくるモンスターは3体ずつですが、6匹の手持ちをフルに使う総力戦。1体やられるごとに、控えから次に繰り出すモンスターを選んでいきます。

 先手有利にならないように先手番の最初のターンは、2体しか行動できないようになっています。

野生のノリで初手に3体行動させようとして選択をミスるのはご愛敬。

 このトレーナー戦で重要になってくるのがバフとデバフの管理。どんなに自力で勝っていても、デバフ一つでステータスは20%も下がってしまいます。逆もまた然り。

 また、毒や火傷のようなダメージを与えるデバフもあり、これが5個も6個もたまると、それだけでHP満タンの状態からやられてしまいます。そのため、HPを少量回復しつつバフを取り除く「リストア」は、必須スキル。

終盤の味方バフ。どれがどの効果かわかんねえ…。

 さらに、どういう原理かはわかりませんが、こちらは1種類のバフ、例えば攻撃力を上げるバフは2回くらいしか重ね掛けできないのに対し、敵は4回も5回も重ね掛けできます。そのため、ターンを追えば追うほど敵が強化されていくという地獄絵図。

 いったんこちらのモンスターがやられてしまうと控えから出てきた味方はバフなしまっさらな状態。それに対し、敵は超強化されたままなためワンパンで溶けてしまいます。そのため、敵のバフをはがすスキルも終盤は必須でした。

 自分にバフを付与し敵にデバフを撒くだけでなく、相手のバフやこちらのデバフをはがすことも、それら以上に重要になってくるトレーナ戦でした。


〇モンスターの特性を生かした探索

 本ゲーム魅力は、バトルだけではありません。探索パートでは、広大な2Dマップをモンスターの能力を駆使しながら駆け回るアクションを楽しめます。

 いわゆるメトロイドヴァニアというのでしょうか。自分はメトロイドをプレイしたことがないのでわかりませんが…。

 主人公ができるアクションはジャンプのみですが、モンスターの能力には、飛行、泳ぎ、オブジェクト設置、騎乗など、様々なものがあります。

 見た目がカービィのクーみたいな「ヴァエロ」くんですが、このように主人公をぶら下げてある程度の距離を飛んでくれます。

 また、ロッキーの能力では、小さい岩を召喚。これにより、踏み続けていないと扉が開かないスイッチなどを押し続けることができます。

 他にも様々なスキルがあり、探索を進める上で多くのモンスターを仲間にしなければ進めないことも。

 自分は見つけたモンスターを片っ端から仲間にしていたので、モンスターの能力を探索にも使うこのシステムは面白い要素だと思いました。

 ただ、捕獲を積極的にしない人には面倒くさいと感じる、賛否両論あるシステムかなとも感じました。

パズルのようなギミックも。



〇終わりに

 初めてのインディーゲームレビューでしたが、だいぶ説明口調になってしまいました。

 みんなが知ってる国民的ゲームとなれば、説明は不要で個人的な感想を書いていけばいいですが、独特なシステムのインディーゲームとなるとレビューの仕方も難しいですね。少しでもこのゲームの魅力が伝われば幸いです。

 一応ストーリーはクリアしましたがこのゲーム、周回プレイが前提かのように、2周目からはいろいろな縛りができるモードが用意されていました。

 50匹以上のモンスターを仲間にしながら、実際には8匹くらいしか使ってあげられず、まだまだこのゲームを遊びつくせていない感もあるので、こうした周回プレイもいつかできるといいなあ…と思っているところ。

 ただ、次から次へと出る新作ゲームがそれを許してくれません。とりあえず、次回は十三機兵防衛圏のレビューを、クリアし次第執筆したいと思います。それではごきげんよう。

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